2013年

10月

10日

2013年 11月の運転管理

運転者心理に潜むエラーの危険を意識させよう

 11月に入ると、忙しい年末が近づくことで運転者の意識もざわつき、思わぬヒューマンエラーが発生することがあります。

 交通事故は、もともと運転者の「うっかり」ミスや「思い込み」「急ぎの心理」などの落とし穴が原因で発生するものが少なくありませんので、今月は、こうした心理の落とし穴を意識させる指導に取り組んではいかがでしょうか。

 

■重点推進項目へ   ■管理ごよみへ

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■急ぎの心理が発生する要因を知ろう

 道路が混んでくると、少しでも速く前に行こうと、頻繁に車線変更などを繰り返す車がいます。急ぎの心理が、無駄な運転行動を招き、事故に結びつく危険を増やしています。

 こうした心理に陥る背景には次のような要因が考えられます。

●性格的な要因で急ぎやすい──運転適性診断などで先急ぎの傾向が強い運転者に対して「急いでくれ」や「速く」は禁句です。

 せっかちになりやすいことを指導し、常に「落ち着いて」と声をかけましょう。

●運転状況から急ぎやすい──渋滞や混雑になると延着が気になり、だれでも急ぎやすいので、早めに遅れる」と連絡をとるように指導しましょう。遅れが了解されていれば状況に流される危険が少なくなります。

●トラブルが要因で急ぎやすい──顧客とのトラブルやミスなどがあると、それを取り戻す責任を感じて運転時に急いでしまいやすいものです。顧客への謝罪などは事務部門がバックアップして、運転に専念してもらいましょう。

■油断・慣れから来る危険を知ろう

 会社の近くの交差点など通り慣れた場所では、安全確認すべき場所なども決まってくると考えている運転者がいます。「こことここが危ない」といった経験知は役に立ちますが、経験があるために油断することもあります。

 近くで道路工事などがあり交通の流れが変わって、普段はまったく通らない場所から通学の自転車などが出てくる日もあるのです。

 こうした、慣れからくる危険もヒヤリ・ハット体験として共有できます。

 ヒヤリ・ハット体験をした場所よりも、次のように状況変化のヒヤリ・ハット体験として共有しておく必要があります。

●普段は何も出て来ないので油断していたら、時間帯によって流れが変わった

●慣れた道で油断していたが、突然大型車が現れて驚いた

●慣れた構内なので自信を持ってバックしたら、建屋が増設されているのに気づかないで当たってしまった
内容

■重点推進項目

【すべての安全運転管理担当者の皆さんへ】

■冬季の健康管理に向けた準備

 そろそろ事務所でも冬支度の時期です。運転者に配布するマスクや消毒薬、洗面所のウガイ薬、インフルエンザ予防ポスター等の配布、車内仮眠用グッズの確認などをしておきましょう。


■年末に向けた事故防止運動準備

 年末には事故防止運動が警察署や交通安全団体の主唱で行われます。活動の実施担当者を確認し、職場から参加者をつのっておきましょう。

 また、年末の交通安全啓蒙用の配布資料を手配し、ポスターの掲示などの準備をすすめてください。

 

■平成26年手帳・カレンダー等の準備

 平成26年用の安全運転手帳、事故防止カレンダー、職場向け標語カレンダーなどの配布を準備しておきましょう。遅くても11月末には入手しておき、12月の配布に備えましょう。

雪道情報の収集と車両装備の点検

 7日はもう立冬です。冬に向けての車両整備等は万全かチェックしましょう。スタッドレスタイヤの交換状況、チェーンの保管状況、冷却液・ウインドウォッシャ液の寒冷地仕様など厳寒期に向けた点検を実施してください。

 なお、インターネットのホームページでは、雪道情報の確認が可能です。

 社団法人雪センターの道路上ライブカメラや高速道路ではハイウェイ交通情報など、道路管理者が運営する各地の雪道情報ページも11月には情報提供が始まるので参考にしましょう。

■飲酒運転根絶に向けた管理・指導の徹底を

 11月から年末に向けて飲酒運転根絶キャンペーンを展開しましょう。最近は飲酒運転を防ぐため運転代行やタクシーを利用する人も増えています。しかし、

 「代行業者が混んでいてなかなか来ないのでつい運転した」

 「お金が足りなくて途中で代行を帰して自分で運転した」

 「タクシーで帰宅した後、近くのコンビニに車で行った」

 「車の中で仮眠したので、もう醒めた、大丈夫だと思った」

といった理由から酒気帯び運転となるケースがみられます。

 酒器残りでも飲酒運転であることを指導しましょう。

 

【事業用自動車の運行管理者の皆さんへ】

 

■運送事業者への処分基準が改正されます

 国土交通省の自動車運送事業者に対する行政処分・監査方針が、この秋大幅に強化されました。すでに監査方針は10月から施行されていますが、行政処分基準の改正は11月1日より施行されます。悪質な事業所を対象に、新たに30日の事業停止処分を設けるなど、処分基準を大幅に強化しましたが、軽微な違反では処分が軽くなるなどの改正も行われます。

 → 詳しくはこちらを参照

 

 以下のような点で、心当たりのある事業所は早急に対策をとってください。

 運転者に対する点呼を実施していない(点呼の記録を示すものがない)

 指導・監督の事実が全くない(実績を示す記録・資料がない)

 3か月定期点検をしていない。定期点検記録簿が保存されていない
 営業所の運行管理者・整備管理者を選任していない
 乗務時間の基準が多くの運転者で守られていない(基準告知違反)
 当局などの監査を拒否したり、呼出し指導を無視している

 

■運行管理者試験の申請準備

 平成25年度「第2回 運行管理者試験」申請の受付けが11月下旬に始まります。

 運転者や従業員で運行管理者試験にチャレンジする人がいる場合は、申請書の入手をすすめましょう。実務経験1年未満の場合は、基礎講習の受講申込みなどが必要です。

 

★受験申請書の頒布期間 

  平成25年11月22日(金) ~ 12月13日(金)

★申請書による申請期間  同 上

★インターネット申請   平成25年11月22日(金) ~ 12月2日(月)

★第2回試験 実施日    平成26年3月2日()

★受験申請の申込み先    (公財)運行管理者試験センター

 

 なお、平成25年8月25日(日)に実施した25年度第1回試験の合格者数は、貨物自動車関係が合格者5,815人(受験者30,161人)で合格率 19.3%、旅客自動車関係が 1,583人(受験者6,897人)で合格率 23.0%となっています。

 24年度は合格率40%~50%でしたが、年々、難しくなっています。

■トラック運送事業の共同点呼がスタートします

 輸送の安全確保及び経営環境の改善を目的として、共同点呼(受委託点呼)制度が導入されます。

 平成25年11月1日(金) ~

 

 中小事業者では、深夜・早朝時間帯における点呼のため、運行管理者等の確保が大きな負担となっています。この制度を活用すれば、流通業務団地などトラック運送事業者が多く集まる地区での共同点呼が実施され、負担軽減が可能になります。

  詳しくは、こちらを参照してください。

正しい運転・明るい輸送運動
昨年度の全ト協ポスター

・年末年始の安全輸送運動を展開

 全日本トラック協会では、11月16日(土)から第53回目の「正しい運転・明るい輸送運動(~1月10日まで)」をスタートさせます(平成26年1月10日まで)。

 交通事故・労災事故防止のため以下のような重点項目の徹底を図ることが目的です。

『運動の重点項目』

 ①荷役作業時の安全確保の徹底

 ②健康診断の受診の徹底

 ③確実な点呼の実施

 ④飲酒運転の根絶

 ⑤過労運転防止の徹底

 ⑥過積載防止の徹底

 

 詳しくは、右のリンクを参照 → 「正しい運転・明るい輸送運動内容

■11月の管理ごよみ(2013年/平成25年)

 日  付   行 事 等

1日()~

30日(土)
エコドライブ推進月間──警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省で構成するエコドライブ普及連絡会は、11月をエコドライブの推進月間として積極的な広報を行いエコドライブ研修会などを通じて普及・推進を図っています。詳しくは、環境省のホームページへ。

1日()~

30日(土)

・労働時間適正化キャンペーン期間──厚生労働省の主唱。長時間労働の抑制など労働時間の適正化に向け、労使の主体的な取組を促すとともに、重点的な監督指導などを実施します。
 ★過重労働による健康障害の防止 

 ★36協定による時間外・休日労働の削減

1日(金)~

30日(土)

・フォークリフト等の特定自主検査強調月間──荷役運搬機械や建設機械は資格を持つ検査者による年1回特定自主検査が必要。その啓蒙月間です(詳しくは、建設荷役車両安全技術協会のWEBサイトを参照してください)

1日(金)~

14日(木)

・「危険物の荷卸し時における相互立会いの推進」キャンペーン──石油、高圧ガス等の荷卸し時に荷卸側・荷受側、双方の危険物取扱者立会いを徹底

日(

自動車運送事業者に対する行政処分基準の一部改正を施行

 詳しくは、国土交通省のWEBサイトを参照。

日(

・優良運転代行業者評価制度がスタート──公益社団法人全国運転代行協会など業界団体では、健全化を図るための一環として、11月より優良運転代行業者評価制度を実施します。

3日(

文化の日

日(

・立冬

9日(土)

119番の日/秋季全国火災予防運動(~15日まで)

10日(

・いい点灯の日──おもいやりライト事務局」が企画する点灯大作戦の日、11.10(イイ テン トウ)の語呂合わせから。「16時になったらヘッドライト一斉点灯」とよびかけています。

12日(火)

11月の製品安全点検日──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

14日(木)

世界糖尿病デー(国際連合)/全国糖尿病週間(~20日までの1週間)──全国で1千万人近くの患者がいると疑われる糖尿病は運転管理上も重要な疾患です。低血糖による意識喪失事故を防止しましょう。

15日(金)

日本倉庫協会「第 10 回 物流フォーラム

 於:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市みなとみらい)

 13:00~19:00 全体テーマは倉庫業の成長戦略

 分科会「倉庫現場」丸山利明氏(物流技術研究会)の講演あり

15日(金)

・七五三

16日()~

・第53回「正しい運転・明るい輸送運動」

 平成26年1月10日まで──全日本トラック協会主催(詳しくは、 全ト協のWEBサイトを参照してください)

17日(

・ 世界道路交通犠牲者追悼の日(毎年11月第3日曜日)  ──詳しくは「道路交通犠牲者の日」世界事務局のWEBサイトか、 イギリスのロードピースサイト(英文)を参照してください。 

21日(

第49回全国陸上貨物運送事業労働災害防止大会

 於:メルパルクホール東京(東京都港区)

 詳しくは、陸災防ホームページを参照してください。

22日(金)~

12月1日

第43回東京モーターショー2013開催── 日本自動車工業会(JAMA)主催

22日(金)

・特定病原体等の運搬に関する講習会(厚生労働省

 於:中央合同庁舎第5号館6階

 対象:エボラウイルス・結核菌など感染症法に定める特定

    病原体等の運送業者

22日(金)

・小雪

23日(

勤労感謝の日

………………

……………………………………………………………………… 

11月中旬

・平成25年10月末における交通事故発生状況公表(警察庁)

11月下旬

・平成25年10月末の労働災害速報陸上貨物運送事業労働災害防止協会

11月下旬~

12月上旬

・平成26年使用の交通安全年間スローガン発表

 (全日本交通安全協会・毎日新聞)

 

 

◆11月の日没時間(国立天文台天文情報センターによる)

1日 (金)

福岡 17:27 大阪 17:05 東京 16:46
15日(金) 福岡 17:16 大阪 16:53 東京 16:34
30日(土) 福岡 17:10 大阪 16:47 東京 16:28

★「おもいやりライト」=早めの点灯=
  運動に取り組みましょう!

 11月の夕方はつるべ落とし──4時半を過ぎると、もう夜は間近です。
 「おもいやりライト」の精神で早めのライト点灯を習慣にしましょう。

 「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯を ドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。横浜の運動事務局の呼びかけに呼応して全国で点灯活動を展開する動きが出ています。


 ※詳しくはおもいやりライトのサイトを参照してください

 
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