2014年

7月

01日

「現場を見に行く」習慣をつけよう

 7月は全国安全週間が実施されます。管理者の皆さんは、安全ルールの確認に余念がないと思いますが、安全の基本ルールが守られているか、現場に足を伸ばしてチェックしていますか?

 また、現場の実態に即した安全ルールが実施されているでしょうか?


 現場に行って実態を見る習慣をつけておきましょう。

■慣れからくる不安全状態をチェック

 運転者が最初は安全ルールを守ろうとしていても、日常的に慣れてくると「こんな細かいことは気にしなくても大丈夫」という油断が生じます。そこに危険が潜んでいるのですから、管理者がときどき「客観的な目」になって指摘することが大切です。

 たとえば、構内で車が動いている経路のすぐ脇に普段は使わない物が置いてあることがあります。
 運転者が「邪魔だな」と思っても、毎日それを避けて通ることに慣れると、邪魔とは感じなくなります。熟練した運転者は上手に避けていきますが、こうした障害物の放置により、外部から来た人が初めて通行するときに接触して物損事故となるというケースが少なくありません。


 使わない不要な物は片付けて経路の安全を保つという基本ルールを再確認する必要があります(※1)。
 危険の芽を摘むために、管理者は冷静な目で現場を確認することが大切ですが、こうした事例は、運転者から情報が入ってこないとなかなか気づかないこともありますから、現場とのコミュニケーションが大切です。

■ビデオなどを活用して客観的なリスク評価を

 あるエンジン製造メーカーの工場では、管理者だけでなく、複数の人間の目を通じて作業の危険要因を洗い直すために、ビデオによるリスクアセスメント(VRA)を採用しています。
 これは、普段その業務をしているメンバーにリスクを洗い出してもらうと、先程述べたように慣れから作業意識がマンネリ化し「これぐらい危険と言えない」という気持ちが生じて、意外に危険な場面を見逃してリスク要因が隠れてしまうことがあったからです。


 この反省を踏まえて、現場の作業をビデオで撮影し、他の作業現場の人や管理者が一緒に映像を見て危険要因を考えたところ、新鮮な観点から危険の指摘があり、リスク評価の高い作業が見つかって改善提案に結びついたということです(※2)。

 

■構内事故を防ぐためには歩行者の行動も観察

※イラストは「フォークリフトオペレータのための安全運転読本」(シンク出版)より
※イラストは「フォークリフトオペレータのための安全運転読本」(シンク出版)より

 構内におけるフォークリフト事故は貨物の破損トラブルが圧倒的に多いのですが、まれに重大な死傷災害として「作業労働者との衝突・接触」事故が発生します。
 多くの現場では、歩行者通行帯などを確保し、作業者がフォークリフトと接触するのを避けるよう指導していると思いますが、安全意識が薄い人や初めて現場に入る事務員などが危険を知らないため、安易にフォークリフトに近づいてしまうことがあります。

 倉庫や物流センターなどでも、ビデオアセスメントなどで作業者の動態確認をするとともに、管理者が現場に行って、白線を引くだけでなく線の外側にカラーコーンなどを置いて歩行する作業者がはみ出さないように管理すべき場所がないか検討しましょう。

■現場の状況によっては、物理的隔離も必要

  ある倉庫業の事業所で、やはり現場をビデオ撮影したところ、事務職の社員がフォークリフトの左後方から近づいて、オペレーターに書類を渡しに行っていました。

 

 フォークリフトの運転席から見て左後側方にも死角があります。人が近づいたときオペレーターが気づかないままリフトを左旋回させると人を巻込む恐れがあり、非常に危険な接近の仕方であることがわかりました。

 この事業所では、歩行者に注意を促すだけでは危険であると判断して、製品棚のレイアウトを変更して棚と壁の間の人間しか歩けない狭い空間に歩行者用通路を設置し、歩行中はフォークリフトと接近できないようにしました。

 また、フォークリフトオペレーターとの専用連絡場所も設置し、その場所で正面から顔を見て連絡業務を行うよう全員に指導しているということです(※3)。

【参考資料】

※1.3 サントリーロジスティクス(株) 2012年安全大会5S活動発表資料より

     一部改変

※2   中央労働災害防止協会/2013年 全国産業安全衛生大会の実践発表より

     一部改変

■危機管理意識を持って現場を見ていますか?

 

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