2015年

8月

06日

眠気の日内変動3──短い仮眠の効果

 日本交通医学工学研究会学術総会「居眠り事故防止策」の講演の中から、興味深かった内容を抄録でお届けします。

 

林 光緒教授(広島大学大学院総合科学研究科)は、眠気対策との一つとして、15分以内の短い仮眠が非常に効果的であることを強調しました。

長い仮眠はかえって居眠りを助長する


①長い仮眠(30分以上)は、深い眠りに達しやすい

 仮眠の効果について研究していますが、30分以上の仮眠をとってしまうと、睡眠段階3ぐらいに入ってしまい、仮眠の悪影響がでてきます。

 ひとつは、深い眠りに達すると起きにくいということで、起床直後にだるくて疲れた感じが残ります。「睡眠慣性」といって再び眠りに入ろうとする状態が現われて、かえって、居眠り運転を引き起こしてしまう危険があります。

 

 さらに、昼間に深い睡眠をとってしまうと、夜の睡眠の質が下がり、夜眠れなくなるといった影響も現れます。ただし、高齢者の場合は30分程度寝ても浅い仮眠で済みます。 

 

②短い仮眠(10分~15分)が効果的

 こうした悪影響をなくすためは、15分以内の短い仮眠が効果的です。浅い睡眠状態(睡眠段階の2まで)であり、眠気解消・疲労回復効果が高いことが、いろいろな研究で明らかになっています。

 ぜひ、15分以内の仮眠をドライバーにすすめてください。

 

 実際には寝付くのに5分くらいかかりますから、20分程度の就床時間=20分仮眠で、仮眠時間が実質15分ぐらいです。

 

③眠気解消、疲労回復の効果

 休憩時に20分仮眠を取った場合と単に休憩しただけの場合で眠気解消や疲労回復具合をみると、仮眠の効果は明らかです。

 

 なお、短い仮眠でも、目覚めた後の睡眠慣性の危険がまったくないわけではないので、仮眠後はすぐ運転しないで少し身体を動かすなどして、しっかりと目を覚ますことが大切です。 

 




 

 以上まとめると、居眠り対策としては次の3点があげられます。

 

■居眠り
 防止策

■睡眠不足を解消することが、最も重要
■体内リズムを理解して、眠くなる時間帯に注意する

■眠気を自覚したら、迷わず休憩して仮眠を


 「眠気の日内変動」 林 光緒(広島大学大学院総合科学研究科 教授)

      ──日本交通医学工学研究会 第24回学術総会(2015.7.20)における講演より

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