2016年

4月

01日

「これくらいなら」と安全の基本がおざなりに

 前回は、ベテラン作業者の先急ぎ心理を紹介しましたが、今回も、ベテランが陥りやすい不安全行動を紹介したいと思います。

 

 運転や作業に慣れてくると、細かい決まりにはどうしても「無駄ではないか」と感じられるものが出てきます。

 

 少しでも、時間やコストを省くのを優先して「これくらいなら構わないだろう」「面倒だから省いていこう」「皆がやっていることだから」といった心理が働き、安全の基本を守る姿勢が弱くなって、危険防止措置をおざなりにするようになります。

 

 それが常態化したとき、事故の危険があることを意識しましょう。 

■基本的な安全措置がないがしろになっている

 今回も、ある大手運送会社・T物流で撮影したフォークリフトに設置されたドライブレコーダーの映像をみてください。

 

 このフォークリフト・オペレーターの行動のどこに問題があると感じますか?
 

 

 ドライブレコーダーが撮影した映像の右側はフォークリフトの爪(フォーク)が映った画像で、左側はオペレーターの操作や頭の動きなどが映っています。

 

 映像を見て、なぜこのオペレータが不安全行動の見本であるかわかりますか?

 

 この人もベテラン作業者でスピーディーに行動していますが、フォークリフトのフォーク(爪)の位置に注目してください。荷物が積まれていないフォークリフトの爪を降ろさずに走行し、停車して運転席から降りたとき爪が浮いたままとなっています。

 詳しくは、こちらも参照 → タカラ物流システム(株)のサービス紹介WEBサイト

■「この程度は大丈夫」という気持ちが、不安全行動に結びつく

 倉庫の中は広くてフォークリフトの姿も周囲からよく見える場所なので、爪が浮いたままでも大丈夫だろうという意識が垣間見えます。

 

 実際に、この場面では事故は起こっていませんが、こうした行動が積み重なり、他のオペーレーターも真似をして爪が浮いたままの駐停車が当たり前になったとき、事故が発生する危険があります。

 

 皆がこのような行動をしていると、危険について鈍感になり、爪を少しぐらい上げて止まっているのは「普通のこと」と感じてしまいがちです。あるいは、基本からは逸脱していることは意識していても、「これくらいは大丈夫な範囲だ」と甘い判断をしがちとなります。

 

 管理者としてはこうした不安全行動が職場で横行していないか、ときどきチェックして、もし、こうした例が見られるようであれば、本来の基本的な安全行動ができるように指導をしなければならないでしょう。

■こんな事故が発生しています

 トラック運送事業の荷降ろしの際に下のようなフォークリフトの爪による労働災害が発生しています。

 

●荷降ろし時に一時降車

 フォークリフトの作業者が、4トントラックのパレット荷を取り卸すためにトラックの側方にフォークリフトを止めて、フォーク(爪)は地上約60cmの高さにしたまま、またエンジンをかけたままの状態で駐車ブレーキをかけてフォークリフトから降りて、トラックに接近しようとしました。

 

●無人のリフトが動き出す

 作業者がトラックのアオリを降ろそうとしたところ、エンジンがかかった無人のフォークリフトが動き出し、作業者は爪とトラックボディに挟まれて負傷しました。

 なお、床面は平坦ではなく、約3度の傾斜があったということです。

●安全の基本動作を再確認しよう

フォークリフトのオペレーターが運転位置を離れるときは、
[1] フォーク(爪)を最低降下位置に降ろすこと。
[2] フォーク(爪)の先端が床に接するまでマストを前傾させること。
[3] エンジンを止めてブレーキを確実にかけ、必要があれば車輪止等の措置を施すこと。

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