2016年

7月

01日

不安全状態、不安全行動の放置に注意しよう

フォークリフトオペレーターのための安全運転読本

 

 今日から、全国安全週間(7月1日~7日)が始まります。

 スローガンは、以下のとおりです。

見えますか? あなたのまわりの 見えない危険

 みんなで見つける 安全管理

 

 皆さんの事業所でも、職場における様々な危険要因や経路上の危険な状況について、未然の発見に努めておられると思います。

 今回は、構内の不安全行動が招く人身事故の危険について考えてみたいと思います。

 

 構内では、フォークリフトなど運搬機械による事故が少なくありません。

 歩行者が死傷する災害も発生していますので、この機会に注意を促しましょう。

 

■フォークリフトの後方にいた歩行者に気づかなかった

 ある中堅運送会社・B運送では、先日、バックしたフォークリフトにより、歩行者が負傷するという労働災害が発生しました。

 

 この事故の原因と事故防止対策が同社の安全大会で発表されています。

 

 下は、この労働災害が発生した現場の状況図です。 

 

 フォークリフトマンは、倉庫建屋の前に止まった大型トラックから荷物を取りおろす作業をしていましたが、トラックの横を通過した歩行者に気づかないままバックして歩行者に衝突し、重傷を負わせた事例です。

■フォークリフト災害の原因分析で指摘されたこと

フォークリフトオペレーターのための安全運転読本

■現場は、歩行者の不安全行動を重視

 同社の現場では、この災害を受けた事故事例検討会を行いましたが、そこでは、以下の問題点が指摘されました。

 

1 被災者は、歩行者用通路を歩かず、取り卸し

 のトラックの側を通ろうとした

  (→事故原因としての順位 ①) 

2 リフトマンとの声掛けを行っていない

3 リフトマンは後方の目視確認をしていない

  (→事故原因としての順位 ④)

4 朝礼・夕礼等のミーティングがない

  (→事故原因としての順位 ②)

5 安全通路がわかりにくい(歩行者用表示なし)

6 リフトマン等への教育ができていない

  (→事故原因としての順位 ③)

 

 興味深い点は、現場のリフトマンやトラック運転者が事故原因として最も順位が高いものとして、1の「通路外を歩いていた被災者の不安全行動である」を選んだことです。管理者の目でみると、「フォークリフトのリフトマンの安全確認」が真っ先にくると考えがちですが、現場の感覚では違うのです。

 

 「実態としてリフトマンは後方など見ていないことが多い」「リフトマンにも問題はあるが、まずは歩行者の軽率な行動が原因」という意見が多かったのです。

 

■管理面での問題点も指摘された

 次に原因の第2番めとして、4の「朝礼、夕礼等のミーティングがない」が挙げられています。いくら安全ルールを決めていても、日常的に注意を喚起する機会がないとルールは形骸化し、歩行者、リフトマンとも不安全行動が起こるということを現場で気づいたのです。

 

 この点は明らかに管理面での責任で、注意喚起の指導に努めないことが不安全状態をつくりだしているという認識を明確にしています。

■安全対策は「だれが何時までにどう実施するか」等を明確に!

 次にT運送が掲げた事故の再発防止策をみますと

 

1. 歩行者がフォークリフトの作業半径内に近づかないように安全パイロンなどで標示する

2. 日々の安全朝礼、夕礼を確実に実施する

3. 全フォークリフトマンへの教育を実施する 

 ということで、歩行者をフォークリフトに近づけないための具体的な対策を優先順位のトップにして、期限を定めて実施しています。

 

 さらに、その他の対策についても、何時までに、誰が誰に、どこで、何を、どうやって実施するかを明確に決めて、事故防止対策が実施されていくかどうかを確実に評価できるようにしています。

 

 このように、安全対策を立てるときには、5W1Hを明確にしておかないと、実際には形骸化して不安全な状態が放置されてしまいます。

 

■安全週間の機会に、職場の行動実態をチェックしましょう

 工場や倉庫などの現場では、歩行者が構内の歩行者通路以外の場所を歩いている姿を見ることがあっても、皆があまり危険を感じていないといった例が少なくありません。事故が起こるまで危険に気づかないのです。

 本人も不安全行動をしている自覚は少ないのですが、明らかに不安全な状態が放置されていることになります。

   

 上記の災害事例は、幸い大きな障害が残るケガではありませんでしたが、最悪では構内でも様々な理由で死亡災害が発生します。

 

 全国安全週間などの機会に、ぜひ、管理者も現場の人と一緒に新鮮な目で作業を見つめ直して、未然に事故防止対策を考えることが大切です。

※フォークリフトの事故事例映像、ドライブレコーダーを活用した不安全行動の画像診断について詳しくはこちらも参照 → タカラ物流システム(株)のサービス紹介WEBサイト

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