高速道路での前照灯はハイビームが基本 - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

高速道路での前照灯はハイビームが基本

下向きライトではトラブルの発見が遅れる
下向きライトではトラブルの発見が遅れる

 皆さんは、夜間に高速道路を走行するときに、ライトは上向きにしていますか。それとも下向きですか? え!「前の車に迷惑だから当然下向き!」ですか。下向きライトではとても危険ですから、これから高速道路では必ず「ライトは上向き」と憶えて走行してください。

 というのは、ライトが下向きでは40m先の状況しか確認できないので、高速道路のように時速100キロ近くで走行しているときには、危険を発見しても避けることができないからです。常に100m先の安全を確認しながら走行しないと危険です。

 「前の車のドライバーに迷惑」と感じるのはそもそも車間距離が短すぎるのです。高速走行時の車間距離は「時速100キロなら100m」と自動車教習所で習ったと思います。この基本を思い出し、車間距離をとって上向きライトで走行しましょう。

 もし、下向きライトのまま走行していて、前方で起こった事故の存在に気づくのが遅れて2次衝突してしまった場合、第2当事者ということで刑事責任は問われないこともありますが、民事の損害賠償責任は免れないでしょう。

 実際に、高速道路を下向きライトで走行していた責任を問われ、第2当事者が3億4千万円の賠償を命じられた判例もあります。夜間に高速道路を走行する時にはライトを上向きにして走行するようにしてください。

(2014.7.9更新 シンク出版株式会社)

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