「ハンドル」か「ブレーキ」か危険回避の正しい判断を

 危険な場面に遭遇したとき、あなたならどうやって危険を回避しますか?

 

 アクション映画のように、巧みなハンドル操作で縫うように危険を次々と回避できれば言うことはありませんが、現実の交通場面はそう簡単ではありません。原則的には、まずブレーキで速度を落とすことが重要です。

 先日も、ハンドル操作で危険を回避しようとして、逆に大きな人身事故を起こした事例がありました。さる3月6日午後1時20分ごろ、東京都立川市の都道を走行中のトラックが、前方に車線変更してきた車を避けようとして、慌てて急ハンドルを切ったために、対向してきた福祉施設の送迎大型バスと正面衝突しました。この事故でバス側の5人が重軽傷を負いました。

 トラックの直前に割り込んだ車にも責任はあります。しかし、このときトラックドライバーがブレーキを踏んでいれば、事故を回避できたかも知れませんし、もし割り込んだ車に追突していても物損事故で済んだ可能性があります。同方向に進んでいる車同士は速度差が少ないので、正面衝突と比べると追突事故の衝撃は少なくなるからです。

 状況によってはハンドルで逃げるほうが安全なこともありますが、事前に危険予測を行い「相手がこんな行動をしたらこちらの安全な方向に回避しよう」といった構えができている場合に限られるでしょう。

 とくに歩行者など弱い相手に衝突した場合、車の速度を落としておくことが衝撃を弱めるために極めて重要ですので、ブレーキをまず第一の危険回避手段と考えましょう。

 

(シンク出版株式会社 2014.3.18更新)

■トラックドライバー向けの指導・監督資料

 指導・監督の指針に沿った教育が効果的に実施できると好評の「運行管理者のためのドライバー教育ツール」の第3弾です。

 

 2017年3月12日に改正の国土交通省告示「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」の12項目に準拠した内容になっており、各項目について管理者がドライバーミーティングなどを行う際に利用できる「管理者用資料」1枚と、「トラック運転者に伝達できる教育資料」3枚を収録しています。

 

【詳しくはこちら】

今日の安全スローガン
今日の朝礼話題

4月30日(火)

サイト内検索
運行管理者 安全運転管理者 出版物 教材

──新商品を中心に紹介しています



──ハラスメント、ビジネスマナー教育用DVDを好評発売中です

運行管理者 指導監督 12項目 トラック 貨物運送事業所
交通安全 事故防止に役立つリンク集
安全運転管理.COM 交通安全 事故防止 安全運転管理 運行管理 教育資料 ドライバー教育 運転管理

当WEBサイトのコンテンツの利用、転載、引用については「当サイトのご利用について」をご覧ください。

弊社WEBサイト、出版物においては「普通自転車」を「自転車」と表記しております。

詳しくはこちらをご参照ください。