2015年

1月

10日

第18回交通大学を開催

 平成26年11月17日(月)にアークホテル岡山において、「交通社会におけるリスクマネジメントを考える」をテーマに、第18回交通大学が開催されました。

 

 交通大学はマイクロメイト岡山株式会社が交通問題の解決を目的に毎年1回開催している講座で、今回で18回目の開催となりました。

 

 今回の交通大学は、77名が受講し、金光義弘氏(川崎医療福祉大学臨床心理学科特任教授)をコーディネーターとして、以下の4つの講座が開かれました。

 

第1講座 「弊社が取り組む講習や地域の交通安全教育活動」

──吉村修一(ファインモータースクール)

第2講座 「ドライバーの無意識の行動を利用した生活道路における交通安全対策」

──橋本成仁(岡山大学大学院環境生命科学研究科准教授)

第3講座 「様々な依存症:危険ドラッグ、アルコール、インターネット」

──樋口 進(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長)

特別講座 「私の歩んだ道ー見えないから見えたもの」

──竹内昌彦(岡山県立岡山盲学校講師)

 

ここでは、第3講座の内容を紹介します。

第3講座 「様々な依存症:危険ドラッグ、アルコール、インターネット」

独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長 樋口 進

 第3講座は、近年あらゆる分野で問題になっている「依存症」をテーマに独立行政法人国立病院機構久里浜利用センター院長の樋口進先生が講演を行いました。

アルコール依存症

・アルコール依存症は物質依存

 依存症は大きく分けて、アルコールや睡眠薬、危険ドラッグといった物質に依存する「物質依存」と、ギャンブルや買い物、インターネットといった行動に依存する「行動依存」に分けられます。


 「物質依存」の特徴は大切にしていた家族や、仕事、自分の健康などより物質の使用をはるかに優先させる状態で、物質に対する使いたいという欲望をコントロールすることができません。また、健康や社会問題を引き起こしている自覚がありながらも、物質の使用を優先させてしまうのです。

・アルコール依存症の特徴

 厚生労働省研究班の調査では、2013年時点でのアルコール依存症者の推計値は109万人となっており、10年前と比較して26万人増加しています。

 

 アルコール依存症は物質依存であり、飲酒をコントロールすることができない状態です。具体的には飲酒量や飲酒時間をコントロールすることができず、車を運転することがわかっていながらも飲酒を切り上げることができず、体内にアルコールを残したまま運転し、飲酒運転となってしまいます。

 

 アルコール依存症の典型的な症状として、連続飲酒という症状があげられます。これは体内からアルコールが切れないようにお酒を飲み続ける状態で、手の震えや、イライラ、吐き気といった症状を抑えるためにアルコールを摂取する状態をいいます。

 

 さらに、アルコール依存症には「再発準備性」という特徴があり、キッパリと何年間にわたって断酒しても、一度アルコールを摂取してしまうと再び飲酒をコントロール出来ない状態に戻ってしまいます。この現象はアルコールだけでなく、薬物などでもみられる現象で、アルコール依存症を脱却するには、生涯断酒をする必要があります。

・アルコール依存症への対策

 アルコール依存症者の治療ですが、やはり専門治療と生涯断酒が必要となります。


 ただし、依存症には至っていない多量飲酒者に関しては、カウンセリング(簡易介入)を行なうと飲酒量が減少するといった研究データがあります。


 平成25年度より、飲酒運転によって免許取消となった人を対象とした取消処分者講習には、こういった簡易介入が行われています。平成22年に4府県をモデルとして簡易介入を取り入れた飲酒運転取消処分者の講習後1年間の飲酒運転の再犯率を見てみると、導入前が0.54%であったのが、導入後は0%となっています。


 また、何度も飲酒運転を繰り返す飲酒運転常習者に対しては、アメリカやヨーロッパの一部の国のように強制的にアルコール依存症治療を施す法整備が必要と考えています。

危険ドラッグへの依存

・危険ドラッグとは

 近年、危険ドラッグを使用したドライバーの交通事故が問題となっています。


 危険ドラッグとは、合成カンナビノイドやカチノン系といった成分が含まれたパウダーやリキッドをハーブに振りかけたものが主で、法規制の網をくぐり抜けた、麻薬や覚醒剤と同様の有害性がある物質です。


 危険ドラッグは、幻覚作用や中枢作用を有し、使用することにより、吐き気や嘔吐、意識障害などを起こし死亡するケースもあります。また、合成カンナビノイドは大麻の20倍の協力な作用があるとされ、精神依存が形成されることも確認されています。

・診察や治療が困難

 薬物依存治療における危険ドラッグ使用の比率は高くなっており、とくに若い男性の使用が多いというデータもあります。


 しかしながら、危険ドラッグの診察や治療には困難が伴ないます。まず、意識障害を起こしている人に対して、それが危険ドラッグの影響であるのかどうかを検知するキットがありません。また、危険ドラッグには、複数の物質が混ぜ込まれており、どのような薬物なのかを判断することが難しく、治療は対処療法が主になります。


 また、指定薬物として規制されるたびに、危険ドラッグは更に粗悪で強力な物質に変化しています。また依存性がかなり強く、断薬が困難で依存症の治療継続が困難といえます。


 危険ドラッグには、決して手を出さないことが重要です。

第18回交通大学データ


・日時 平成26年11月17日(月)9:45~17:00

・会場 アークホテル岡山

・主催 マイクロメイト岡山株式会社(木村憙從代表取締役会長)

・コーディネーター 金光義弘(川崎医療福祉大学臨床心理学科特任教授)

・プログラム

第1講座 「弊社が取り組む講習や地域の交通安全教育活動」

──吉村修一(ファインモータースクール)

第2講座 「ドライバーの無意識の行動を利用した生活道路における交通安全対策」

──橋本成仁(岡山大学大学院環境生命科学研究科准教授)

第3講座 「様々な依存症:危険ドラッグ、アルコール、インターネット」

──樋口 進(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長)

特別講座 「私の歩んだ道ー見えないから見えたもの」

──竹内昌彦(岡山県立岡山盲学校講師)

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