8月は、暑さや渋滞によるイライラなどが、運転者の心理状態に大きな影響を与えます。
運転者の皆さんは、心と時間にゆとりを持った運転を心がけてください。
管理者の皆さんは、他者の危険な運転行動を予測する「かもしれない運転」を指導しておきましょう。
このほか、猛暑の夏は、体調管理に努めてましょう。
8月の安全運転目標
心と時間にゆとりを
持った運転を
8月の重点管理目標
かもしれない運転の
徹底
8月の健康管理目標
毎日の健康を
チェックしよう
●心と時間にゆとりを持った運転を心がけよう
暑さや渋滞からくるイライラに注意しよう
夏場の暑さや渋滞は、ドライバーの心理状態に大きな影響を与えます。
焦りやイライラは、無理な割り込みや速度超過といった危険な運転行動に繋がりかねません。
そのため、出かける際は、時間に余裕を持った計画を立てましょう。
また、走行中は普段よりも意識的に車間距離を確保してください。
車間距離にゆとりを持つことで、追突事故のリスクが軽減されるだけではなく、精神的にもゆとりが生まれ、イライラ運転の防止にもつながります。
★下の項目をチェックし、すべてハイとなることを目指してください
・運転中にボーとしてきたときは、安全な場所ですぐに休憩する
・夏場は長時間の連続運転を避けて、なるべく早目に休憩を入れている
・長距離走行をする日は、あらかじめ休憩場所を決めておく
・夏場の外出は、渋滞を発生を見こして早めに出発している
・渋滞に巻き込まれて際には、仕方ないと割り切るようにしている
・イライラした際には、一呼吸おいてリラックスすることを心がけている
・サービスエリアなどで、ときどき血圧などをチェックする
・暑い日は、歩行者や自転車もボンヤリしていると考えて警戒する
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
●「かもしれない運転」を指導
他車の危険行動を予測させよう
運転者には、危険を未然に察知し、予測して行動する「危険予測運転」が必須です。
特に夏のレジャーシーズンは、不慣れな一般ドライバーや子供たちの飛び出しなど、予測しにくい事象が増加します。
「もしかしたら、この先で子供が飛び出すかもしれない」「前の車が急ブレーキを踏むかもしれない」といった危険を常に予測し、それに応じた安全な速度と車間距離を保持させましょう。
とくに、住宅街や商業施設周辺では徐行を心がけるよう指導してください。
●毎日の健康をチェックしよう
健康管理は安全運転の基本です
猛暑の夏は、運転者にとって体調管理が特に重要です。以下の点に注意し、自身の健康を守りましょう。
・十分な睡眠と規則正しい生活
疲労回復と集中力維持のため、毎日7~8時間の睡眠を確保し、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
・こまめな水分・塩分補給
熱中症や脱水症状を防ぐため、喉が渇く前に水やお茶、スポーツドリンクを積極的に摂りましょう。塩飴なども有効です。
・バランスの取れた食事
栄養バランスを意識し、消化の良いものを摂取しましょう。
・車内温度の管理
エアコンを適切に使い、車内を快適な温度に保ちましょう。
・体調異変時の報告
少しでも体調に異変を感じたら、無理せず運行管理者に報告し、指示を仰ぎましょう。
きたる9月21日から、秋の全国交通安全運動が実施されます。
運動期間中における交通安全活動の実施プランと配布用パンフレットや掲示資料などを8月中には準備しておきましょう。
今年の実施要項は以下のような内容です。
○運動期間
2025年9月21日(日)~30日(火)までの10日間
○運動重点
○交通事故死ゼロを目指す日
9月30日(火)
※詳しくは、内閣府のWEBサイトを参照してください。
実施項目 | 実施内容(例) |
街頭指導活動 |
→ 歩行者保護を中心とした街頭での交通安全活動を展開する ●事業所周辺での子どもや高齢者の安全誘導ボランティアを実践する ●マイカー通勤者の運転ぶりをチェックする → スマートフォン等の「ながら 運転」者がいないか観察する ●交差点右左折時に徐行しているか、横断歩道の手前で一時停止しているか等 を確認して、職場で指導する ●死角の多い交差点で、通過する車の行動を撮影し、教材とする |
安全点検活動 |
→ 職場単位で運動期間中に社有車の一斉車両点検を実施する ●日頃の日常点検では見落としがちなエンジンルームなどの点検を実施 ●2人一組で点検を実施し、普段の日常点検の習熟度を調べる ●車両内の無駄な積載物を降ろし、運転席周りの整理整頓を行う ●停止表示器材、発炎筒、懐中電灯などの設置を確認する ●タイヤの空気圧を確認し、残り溝なども正確に計測させる |
安全教育 |
→ 安全運転知識、運転意識を高める教育活動を行う ●歩行者や自転車との事故防止を図る指導教材の配布 ●電動キックボードや自転車の新たなルールを周知する教材の配布 ●運転態度や安全運転意識をチェックする診断テストの実施 ●事業所周辺の歩行者事故発生場所に関する情報の共有 ●飲酒運転、悪質妨害運転などの根絶に関する教育の実施 |
日 付 | 行 事 等 |
1日(金)~ 31日(日) |
・道路ふれあい月間──国土交通省では毎年8月を「道路ふれあい月間」として、道路の正しい利用や道路愛護活動の推進に努めています。 「脈々と 輝く生命(いのち)を 繋ぐ道」(小学生の部) 「この道に 人あり街あり 歴史あり」(中学生の部) 「繋いでく あなたと歩く 道だから」(一般の部) |
1日(金)~ 31日(日) |
・食品衛生月間──厚生労働省では、毎年食中毒の発生しやすい8月に 食品衛生管理の徹底を呼びかけています。 |
7月1日(火) ~ 9月30日(火) |
・令和7年度 港湾労働安全強調期間──港湾貨物運送事業労働災害防止協会による全国安全週間に呼応した活動。港湾内の事故防止活動を推進。 ●本年度のスローガン── 「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」 詳しくはこちらを参照してください。 |
1日(金) |
・夏の省エネ総点検の日 |
3日(土)~ ~31日(日) |
・令和7年度 「第1回 運行管理者試験」(CBT試験) CBT試験は筆記による試験ではなく、テストセンターにてパソコン画面に表示される試験にマウス等を用いて回答します。試験専用サイトにて指定された試験会場、日時から申請者が選択して受験します。
詳しくは、(公財)運行管理者試験センターのWEBサイトまで。 |
3日(日) |
・首都高タンクローリ炎上事故から16年──2008年8月3日、首都高速5号線下り線と中央環状線が合流する熊野町ジャンクション付近でガソリンと軽油を積んだタンクローリーが、右カーブで運転を誤り横転、タンクが破損し漏洩した積荷に引火して大火災事故となりました。首都高速道路は直接損害と逸失利益の計45億円の損害賠償を提訴、運送会社は破産しました。 |
5日(火) |
・タクシーの日──大正元年(1912年)のこの日、東京有楽町で日本初のタクシー会社(タクシー自働車株式会社)が設立され、メーターを装備したT型フォード6台で営業を開始しました。 |
7日(木) |
・立秋 |
10日(日) |
・道の日──大正9年の同日にわが国で最初の道路整備の長期計画がスタートしました。 |
10日(日) |
・健康ハートの日──「ハー(8)ト(10)」の語呂合わせから日本心臓財団などが制定。心臓病に対する予防知識を啓蒙します。夏の間に心と体のチェックをして、心臓病の多発する冬に備えましょう。 |
11日(月) |
・山の日──国民の祝日の一つ。2016年(平成28年)1月1日施行の改正祝日法で新設されました。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています |
11日(月)~ ~19日(火) |
・令和3年8月豪雨災害から4年── 2021年8月11日から19日にかけて活発な前線の影響により、西日本を中心に発生した大雨による広範囲な被害が発生、河川の氾濫、土砂崩れ、道路の崩壊などが多発しました。平成30年7月豪雨(西日本豪雨)を上回る降雨量を観測し、全国では13人の死亡が確認され、住家被害は6,466棟に達しました。 |
15日(金) |
・終戦記念日/全国戦没者追悼式 |
18日(月) |
・飛騨川バス転落事故から57年──1968年8月18日、岐阜県加茂郡白川町の国道41号で観光バス複数が土砂崩れのため立ち往生し、2台が土石流に押し流されて飛驒川に転落、104人が犠牲になりました。被害者は自賠責の対象とされ、国家賠償訴訟で国の過失6割、不可抗力4割と認定されました。国道における防災体制が整備される契機となり、その後、異常気象時の通行止め規制も強化されました。 |
19日(火) |
・バイクの日──政府の交通安全対策本部が二輪車の交通事故撲滅を目的に制定しました。この日を中心に、全国で二輪車の安全運転講習会等が展開されます。 |
20日(水) | ・交通信号の日──昭和6年(1931)のこの日、東京銀座と京橋に3色の交通信号機が設置されました。 |
20日(水) | ・平成26年広島土砂災害から11年──2014年8月19日夜から20日明け方にかけて、広島市安佐南区、安佐北区等を中心とした非常に狭い範囲に集中豪雨が発生(数百年に1回程度よりはるかに少ない確率で発生した記録的豪雨)、同時多発的に大規模な土石流が発生して、土砂災害は166か所に登り災害関連死3人を含む77人が犠牲となりました。 |
22日(金) |
・名古屋高速バス横転炎上事故から3年──2022年8月22日午前10時15分ごろ、市内の駅から名古屋空港に向かう高速路線バスが、名古屋高速道路を走行中、出口と本線の分離帯に衝突した後に横転し、バスに追突した乗用車とともに炎上する事故が発生しました。
この事故でバス運転者(55歳)とバス乗客の2名が死亡しました。 「バスがフラフラと蛇行していた」との目撃情報があり、運転者は睡眠時無呼吸症候群であった可能性が高く、意識レベルの低下はこの影響により引き起こされた可能性が考えられています。 |
23日(土) | ・処暑 |
25日(月) |
・福岡市/海の中道大橋飲酒運転事故から19年──2006年8月25日、福岡市東区の海の中道大橋で、会社員の乗用車が飲酒運転をしていた福岡市職員(当時22歳)の乗用車に追突され海に転落、同乗していた3児が死亡する事故が起こりました。加害者は救助をする意思もなく逃走を図り、飲酒の事実を隠蔽しようとしましたが、危険運転致死傷罪と交通法違反を併合した懲役20年の刑が最高裁で確定しました。その後、「飲酒逃げ得」を防ぐため飲酒運転とひき逃げの罰則が強化されました。 |
25日(月) |
・徳島道マイクロバス事故から8年──2017年8月25日、鳴門市の徳島自動車道で路肩に停車中のマイクロバスに居眠運転の大型トラックが追突し、学校見学から戻っていた高校生ら16人が死傷する事故が発生し、元トラック運転者には禁錮4年の実刑判決が言い渡されました。 長時間にわたり高速道路上に停車したバス運転者やバス会社の責任も問われ、「指導・監督の指針」の内容改正にも反映されました。 |
25日(月)~ 31日(日) |
・道路防災週間──道路防災に関する広報活動が行われ、道路施設・設備点検、防災訓練などを行います。 |
30日(土)~ 9月5日(金) |
・防災週間──防災に対する知識を普及・啓発するとともに、防災行動へと結びつける取組みが全国各地で行われ、異常気象時における通行規制図などが自治体から配布されます(内閣府)。 |
4月1日(火)~ 9月30日(火) |
・「熱中症予防強化キャンペーン」──熱中症の予防対応策について正しい知識を普及するため、環境省が実施しています。 |
5月1日(木)~ 9月30日(火) |
・「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」期間 厚生労働省が主唱する熱中症予防対策キャンペーンは、5月1日から9月30日まで実施されています。 |
7月4日(金)~ 9月12(金) |
・交通安全ファミリー作文コンクールの募集 (応募締切は9月12日、詳しくは 警察庁のWEBサイト を参照) |
6月1日(日)~9月30日(火) |
・夏の省エネキャンペーン──6月より実施/エネルギー消費の大きなピークの季節を迎え、省エネキャンペーンが行われています。 |
8月中旬 | ・2025年7月末までの交通事故発生状況発表(警察庁) |
8月下旬 |
・2025年6月分 トラック輸送情報(国土交通省) |
◆8月の日没時刻 (国立天文台 暦計算室による)
1日(木) | 福岡 19:19 |
大阪 19:01 |
東京 18:45 |
札幌 18:56 |
15日(木) |
福岡 19:05 |
大阪 18:46 |
東京 18:31 |
札幌 18:38 |
31日(土) | 福岡 18:46 |
大阪 18:26 |
東京 18:10 |
札幌 18:12 |
8月は、暦の上ではもう秋です。夏の日暮れは私達が感じているイメージよりも早く、夜が長くなっていますので、歩行者を見落とす危険などが増しています。また、夏休みに入って観光地では若者が夜遅くまで出かけけていたり、早朝のまだ暗い時間帯にラジオ体操に向かう小学生などもいますので、歩行者の存在に気をつけましょう。
あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。
「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。
JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。
※詳しくは JAF Safety Light
のサイトを参照してください