10月はツーリングに最適な気候のため、バイクの交通量が格段に増えます。車体の小さいバイクは、車のピラーやミラーの死角に入りやすため、死角を意識した運転が重要です。
管理者の皆さんは、交差点での右直事故、いわゆる「サンキュー事故」の防止対策を指導しましょう。
このほか、10月10日の「目の愛護デー」に合わせて、目のセルフケアを意識してみましょう。
10月の安全運転目標
バイクを意識して
死角の確認を徹底
10月の重点管理目標
サンキュー事故を
防止しよう
10月の健康管理目標
目のセルフケアに
取り組もう
■その他の管理・指導項目 ■運行管理者の皆さんへ ■10月の安全運転管理ごよみ
●バイクを意識して死角の確認を徹底
目視での安全確認を怠らない
バイクは車体が小さく、特に斜め後ろの死角に入りやすいため、存在に気づきにくいことがあります。これが原因で、車線変更や右左折時の事故が多発しています。
事故を防ぐために、サイドミラーだけに頼らず、必ず目視で後方を確認する習慣をつけましょう。特に車線変更や右左折前には、直接振り返って死角をチェックすることが重要です。このひと手間で、見落としによる事故を大きく減らすことができます。
●サンキュー事故を防止しよう
進路を譲られても安全確認は怠らない
交差点で右折待ちをしていると、対向車に進路を譲られることがあります。「ありがとう」という気持ちになりますが、この親切が事故につながることがあります。
道を譲ってくれた車の陰から、バイクが現れて衝突してしまったり、右折先の横断歩道上で自転車や歩行者と衝突したりするなど、いわゆる「サンキュー事故」が頻発します。
この事故を防ぐために、道を譲られても決して焦らず、安全確認を怠らないことを徹底させてください。
●目のセルフケアに取り組もう
近視の進行は目の病気のリスクを高めます
近視は眼鏡やコンタクトレンズ等で矯正することができます。しかしながら、近視が進行すると、緑内障や網膜剥離などの目の病気のリスクが高まることが認識されてきました。
近視は、大人になると進行しないと思われがちですが、成人後も進行するため注意が必要です。
手軽にできて、禁止の予防や進行阻止に役立つケアとして、次のようなものがあります。
・近くでものを見過ぎない
スマートフォンや本は30センチ以上、タブレットやパソコンは40センチ以上離してみるようにしましょう。その際、背筋はしっかりと伸ばしましょう。
・1時間に一度は休憩を
パソコン作業などでは、1時間に一度は遠くを見て、目を休めましょう。
・目のホットパック
目のホットパックを使用して、血行をよくすることで、眼精疲労を予防することができます。
10月1日(水)から7日(火)まで、令和7年度「全国労働衛生週間」が実施されます。
今年のスローガンは、「ワーク・ライフ・バランスに意識を向けて ストレスチェックで健康職場」です。
全国労働衛生週間期中には、以下の事項を実施してください。
●大型自動車への重点点検指導
9月・10月は「自動車点検整備推進運動強化月間」です。
とくに乗車定員30名以上の大型バスを運行するバス事業者や事業用トラックを50台以上使用する貨物運送事業者は、大型自動車の重点点検を行い、その結果を報告するよう地元の運輸支局から注意喚起が行なわれます。
これ以外の事業者も自主点検に取り組みましょう。
とくに、点検整備ミスによるバスの火災事故、車体腐食事故、大型車のホイール破損・車輪脱落事故、ブレーキペダルの戻り不良による火災事故等が発生しています。
●車輪脱落事故には行政処分
後を絶たない大型車の車輪脱落事故を防ぐため、国土交通省は、事業用自動車の管理を担う「整備管理者」にタイヤ脱着作業や増し締めなどの実施を求めています。
整備管理者向けの研修に脱落事故防止対策も追加されました。
この改正によって、不適切なタイヤ脱着作業や保守管理のミスで車輪脱落事故を起こした場合は、自動車運送事業者や整備管理者は行政処分の対象となります。
また、3年以内に車輪脱落事故を2回起こした運送事業者の整備管理者に対しては同省が解任命令を出します。
(※車両総重量8トン以上または定員30人以上の大型車を保有する場合が対象)
日 付 | 行 事 等 |
1日(水)~ 7日(火) |
・全国労働衛生週間 令和7年度 労働衛生週間スローガン 「ワーク・ライフ・バランスに意識を向けて ストレスチェックで健康職場」 ※詳しくは、厚生労働省のWEBサイトを参照してください。 |
1日(水)~ 31日(金) |
・体力つくり強調月間──スポーツ庁が、国民の健康・体力づくりを推進するため、行事や広報活動などを通じて啓蒙キャンペーンを実施します。 |
1日(水)~ 31日(金) |
・全国不正軽油撲滅強化月間──軽油に灯油・重油等を混入する行為など悪質な脱税行為を防ぐキャンペーン月間(軽油引取税全国協議会が主導) |
1日(水)~ 31日(金) |
・自動車点検整備推進運動強化月間 ──9月~10月の2か月間、国土交通省が点検・整備の重要性を呼びかけています(大型車使用事業者に対しては、都道府県トラック協会・バス協会や整備振興会などの自動車関係団体を中心に重点的な点検整備の取組みを推進します)。 |
2日(木) |
・交通事故総合分析センター 第28回 交通事故・調査分析研究発表会 開催場所:JA共済ビルカンフェレンスホール/WEB同時配信。 詳しくは、交通事故総合分析センターのWEBサイトを参照。
※WEB視聴は申込登録が必要(WEB同時配信と後日動画視聴可能) |
7日(火) |
・盗難防止の日──(一社)日本損害保険協会が提唱。 「盗(10)難(7)」からの語呂合わせで自動車盗難や車上ねらい、住宅侵入盗などに対する防止策を呼びかけています。 |
8日(水) |
・寒露(かんろ) |
8日(水) |
・糖をはかる日──糖尿病治療研究会により制定され、一般社団法人日本生活習慣病予防協会が継承、血糖を知る、はかる、コントロールすることを啓蒙する日となっています。 |
9日(木) |
・トラックの日──全日本トラック協会が平成4年に制定。毎年この日を中心に都道府県トラック協会が広報活動、イベント等を実施します。 |
10日(金) |
・目の愛護デー ──運転者にとって、目の健康はとても重要です。この日を機会に目を大切にすることについて考えてみましょう。 |
13日(月) |
・富士山麓観光バス横転死傷事故から3年──2022年10月13日午前11時55分ごろ、静岡県小山町の富士山五合目から長い坂が続く山道「ふじあざみライン」で、観光バスがブレーキ不能となって法面に乗り上げて横転、乗客1人が死亡、28人が重軽傷を負う事故が発生しました。 運転者(当時26歳)はこの道路を下るのは初めてで、フットブレーキを多用してフェード現象を起こしました。運転者への指導が不十分とされ、運行管理者が静岡県警に書類送検されました。 |
13日(月) |
・スポーツの日──10月第2月曜日は「スポーツの日」となります。 |
15日(水) |
・第30回 全国トラック運送事業者大会(熊本県熊本市) 於:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター |
17日(木)~ 23日(水) |
・薬と健康の週間──「医薬品を正しく使用すること」の大切さを訴える週間。車などの機械を運転をするときには、薬の副作用を確認するとともに、必要な薬は正しく服用しましょう。 |
21日(火) |
・あかりの日──1879年にトーマス・エジソンが京都八幡町(現・八幡市)産の竹を使って白熱電球を完成させた日にちなんでいます。
車のライトを点検し、早めのライト点灯を心がけましょう。 |
23日(木) | ・霜降 |
23日(木)~ 29日(水)
|
・高圧ガス保安活動促進週間──経済産業省・高圧ガス保安協会などが毎年、高圧ガスの保安活動の促進を呼びかけます。 令和7年度キャッチコピー「G)現場では A)安全安心 S)最優先」 高圧ガス保管者は点検・確認を徹底して高圧ガス災害を防ぎましょう。貨物運送事業者は、タンクローリー、バラ積みトラック等における高圧ガス移走時の保安対策を進めてください。 |
25日(土)~
26日(日) |
・第57回 全国トラックドライバー・コンテスト 於:安全運転中央研修所(茨城県ひたちなか市)
詳しくは、全日本トラック協会のWEBサイトを参照してください。 |
10月中旬 | ・2025年9月末までの交通事故発生状況発表(警察庁) |
10月下旬 |
・2025年8月分 トラック輸送情報(国土交通省) |
◆10月の日没時刻 (国立天文台 暦計算室による)
1日(火) | 福岡 18:03 |
大阪 17:42 |
東京 17:25 |
札幌 17:16 |
15日(火) |
福岡 17:45 |
大阪 17:24 |
東京 17:06 |
札幌 16:52 |
31日(木) |
福岡 17:27 |
大阪 17:05 |
東京 16:47 |
札幌 16:28 |
10月は日暮れが早く、あっと言う間に暗闇に包まれてしまいます。早い地域では夕方4時台から日没です。会社に戻る前に薄暮となり、マイカー通勤は夜間運転になることを意識して、早めに点灯しましょう。
夜が長くなると歩行者や自転車を見落とす危険が増し、夜間事故が増加します。
また、10月はお祭りや文化行事などの多い月です。夕方から急に人出が増えることもありますので、歩行者の存在にはとくに気をつけましょう。
あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。
「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。
JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。
※詳しくは JAF Safety Light
のサイトを参照してください