神戸地方裁判所はさる10月27日、兵庫県内の一方通行の道路を車で時速16キロでバックして、自転車に乗っていた高齢者と衝突し、死亡させた運転者に対して、危険運転致死傷罪が成立するとして、懲役２年６月の実刑判決を言い渡しました。

　判決理由として、時速16キロという速度は、前進する場合は格別危険を感じさせるものではありませんが、一方通行をバックで逆走する中での、この速度は危険であると判断されました。

　また、裁判所は一方通行をバックで逆走したことについて、常識はずれの行為として激しく非難しています。

　高速道路をはじめ、一方通行の道路を進行中に進路を間違ってしまった際、「少しぐらいならバックで戻れば問題ない」と考えてしまうかもしれません。しかし、指定された方向に逆らって進む行為は「逆走」となることを、しっかりと理解して、絶対に行わないように注意しましょう。

（シンク出版株式会社 2023.11.7更新）

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