休み明けの月曜日、楽しいはずの登校時間に悲劇が起こりました。栃木県鹿沼市の国道で去る4月18日(月)の朝7時40分ごろ、歩道を歩いていた小学校の登校児童の列にクレーン車が突っ込み、児童6人が死亡しました。
事故を起こした運転者(26歳)は、休み明けに運転勤務についた直後の事故で、業務上の徹夜運行などはなく、発作を伴う持病を隠していたようです。
まだ、事故原因の詳細はわかりませんが、自分にはこんな危険はないと決め付けるのは禁物です。休み明けは身体がなまっていたり、休日の活動で心身が疲れていて、意外に危険が大きいことを意識しましょう。
中部運輸局がトラック運送事業者などの起こした事故を分析したデータでは、休み明け初日の事故は2日目に発生した事故の1.6~1.8倍という高率でした。さらに乗務日数が続くに連れて事故は減少しています。鉄道総合技術研究所の調査でも、休日明けは身体の機能が低下状態になると報告し、運転手のミスや漫然運転は週の半ばより明けの日に多いと警告しています。
休みの間、家族サービスに精を出して疲れきったり友人と遊びすぎることはありませんか。また、休日を親の介護などに当てるため心身ともに疲労する人もいるでしょう。休日が「休養のための日」になっていない場合は多いのです。また、持病のある人は、とくに気をつけましょう。
休日中は、なるべく無理をしないで体調管理をしっかり行い、月曜日には、ベストコンディションで運転業務に当たれるように気を配ってください。
(2011.4.22更新)
※「休み明け」の交通事故については、こちらも参照してください。
本DVDは、トラック運転者として知っておかなければならない安全運転の基本知識をまとめた映像教材です。
車の乗降りの仕方やハンドルの持ち方などを解説した「運転準備編」と、右折や左折などの運転中の注意ポイントをまとめた「運転実践編」で構成されており、全ての項目(30分)を一度に見ることもできますが、視聴したい項目(1~3分)を選んで見ることもできます。
それぞれの項目は質問形式となっていますので、視聴者は考えながら見ることができ、安全運転のポイントを理解していただくことができます。