トンネルに入るときは、暗い所に入って行きますので、一瞬周囲が見えなくなってブレーキを踏んだりします。ですから、トンネルは入り口付近がいちばん危険と言われます。
しかし、入口だけでなく出口付近にも注意すべきポイントがあります。
その一つが、長いトンネルでは、トンネル中央から出口にかけては下り坂になっているので、スピードが出やすくなるということです。
出口に近づくと、「もうすぐ出口」ということで、早くトンネルを出たいとスピードを上げて走る車がある一方で、ゆっくりと走りたいという車もあり、車の間にスピード差が生じ、追突事故が発生しやすくなります。出口付近ではスピードの出し過ぎに注意しましょう。
もう一つは、夕刻に西を向いて走っていると、トンネルを出た途端に西日に目が眩み前方が一瞬見えにくくなるということです。西日をまともに受けないように注意しましょう。
また、トンネルを出た瞬間に強風が吹いていたり、大雨が降っていたり、気象が変化していることがあります。こうした事態に対処するためにも、トンネル出口付近では、スピードを抑えておく必要があります。
小冊子「悪条件下における事故防止のポイント」は、運転中に遭遇する「トンネル」「雨天」「夜間」「渋滞」「堤防道路」「山間部」といった悪条件下における事故防止を狙いとした教育教材です。
それぞれの運転場面における注意すべきポイントを簡潔にまとめていますので、悪条件下における事故防止のポイントを簡単に理解していただくことができます。