夏場に起こりやすい車両トラブルと言えば、オーバーヒートやバッテリー上がりを思い浮かべますが、意外と知られていないのがブレーキのトラブルです。
気温が高くなりますと、ブレーキ部分が過熱しやすくなりますので、フットブレーキを使い過ぎると、トラブルが発生しやすくなるのです。
典型的な例は、長い下り坂や急勾配の坂道でフットブレーキを使い過ぎて、ブレーキが効かなくなる「フェード現象」や「ベーパロック現象」が発生しやすくなるということです。
ブレーキを踏んだときに、フアーと抜けた感じになると、フェード現象の始まりですから、直ちにシフトダウンしてスピードを落とし、安全な場所があればそこに避難してブレーキ部分を冷やしてください。
夏場は、下り坂を走行するときはスピードを出し過ぎず、フットブレーキをなるべく使わないようにして、エンジンブレーキや排気ブレーキを主体にして走行しましょう。
とくに、重い荷物を積んでいる場合には、スピードが出やすくなり、フットブレーキを多用しがちになるので、注意しましょう。
(2011.8.08更新)
交通安全教育資料のご案内
シンク出版では、広い分野にわたる交通事故の防止、ドライバーの安全運転教育に役立つ教育教材を出版・販売しています。
一般事業所向け、トラック貨物事業所向け、バス事業所向け教材のほか、教育用DVDなども多種揃えておりますので、お気軽にお問い合わせください。