夏場、車を運転するときには、道路からの照り返しがきつく、サングラスは欠かせませんよね。
日差しの強い日には光を遮ってくれて便利なのですが、やっかいなのは、トンネルに入ったときですね。光が少ないトンネル内にサングラスをかけて進入すると、視力が一気に低下して非常に見えにくくなるからです。
トンネルの手前20mの地点にサングラスをかけて立ち、トンネル内のグレーの人影の歩行者を何m先まで識別できるか、を調べた実験があります。
これによりますと、サングラスなしの場合には、20m先の歩行者が確認できましたが、可視光線透過率10%以下のサングラスでは、歩行者を確認できる距離が7mしかありませんでした。つまり、サングラスをかけていると、かけていない場合に比べて、視認距離が約3分の1に低下することがわかりました。
トンネルに入るときは、面倒でもサングラスを外しましょう。
(2011.8.12更新)
小冊子「悪条件下における事故防止のポイント」は、運転中に遭遇する「トンネル」「雨天」「夜間」「渋滞」「堤防道路」「山間部」といった悪条件下における事故防止を狙いとした教育教材です。
それぞれの運転場面における注意すべきポイントを簡潔にまとめていますので、悪条件下における事故防止のポイントを簡単に理解していただくことができます。