普段は自分だけ、あるいは夫婦2人だけでマイカーに乗る人も、親戚と法事に行ったり友人とレジャーなどに出かけるなど、後部座席の同乗者が急に増えることがあります。
そんなとき、全員に「シートベルトを着用して」と念を押して着用を徹底できていますか?
「後部座席は前席より安全だから、まあいいだろう」といった甘い考えで、非着用の人を見過ごしていないでしょうか。シートベルトなしで安全な席など、どこにもありません。
先日(8月21日)、神奈川県の東名高速道路上り線で家族旅行に行くため羽田空港に向かっていたワゴン車がハンドル操作を誤り横転し、後部座席にいた小学生が車外放出されて死亡する悲しい事故が発生しました。
ニュース報道ではシートベルト着用の有無はわかりませんが、ワゴン車に子ども5人と大人5人が乗っていたということですから、全員が締めるだけのシートベルトは無かったのかも知れません。
後部座席の非着用者が車外放出死亡事故になる率は、着用の場合の15倍と言われています。この事故では、他の乗員は助かっているのですが、放出された子どもだけが他の車にはねられて亡くなりました。
楽しいレジャードライブが、一転「死のドライブ」にならないように、シートベルト・チャイルドシートの着用はドライバーの義務として絶対に守ってください。
もし、シートベルトがない乗員がいるならば、たとえ子どもは3人で2人の勘定となり定員オーバーにならないとしても、乗車を断るようにしましょう。
(2011.9.8更新)
◇座席位置別・シートベルト着用有無別死者の車外放出構成率