安易にバスの前に割り込まない

 最近、バスの車内事故がよくニュースになります。バスが急ブレーキを踏み高齢者の乗客が車内で転倒、骨盤骨折の重傷……といった気の毒な例が多いのですが、バスに急ブレーキを踏ませた原因が問題です。


 ガソリンスタンドに入るために中央車線にいた乗用車がバスの前方に割り込んできた……、一時停止しないで交差点左側から急に乗用車が出てきた……といったケースが多いのです。


 バスドライバーはプロですから、こうした危険を予測し急ブレーキを踏まない運転をすべきだという見方もあります。しかし、乗用車の危険な行動がなければ、バスの乗客は重傷を負わずにすんだと思うと残念です。
 
 我々一般ドライバーは、気がつかないまま、このようにバスの前に安易に入ってブレーキを踏ませていることが多いのではないでしょうか?


 一般の乗用車同士であれば、「ちょっと強いブレーキを踏ませたかな?」「クラクション鳴らされたな、悪い悪い」といった程度で済むかもしれませんが、バスに強いブレーキを踏ませたら、それはもう「事故を起こした」ということです。
 それぐらい、今の乗合バスは高齢者の乗客が多く、ブレーキはなかなか踏めないのです。


 交通の場で相手に配慮できるドライバーは自分も事故にあいません。バスを見たら「邪魔だな」とか「早く前に入りたいな」などと身勝手に考えず、バスドライバーの立場になって運転しましょう。

(2011.11.04更新)

「車内事故の危険度をチェックしよう」は、「乗車時・発車時」、「走行時」、「停車時・降車時」の運転を振り返り、自分の運転態度と高齢者の行動心理を知った上で、自らの安全行動を宣言し、バスの車内事故を防ぐことをねらいとしてます。

 

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12月10日(火)

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