ドライバーのマナーは随分とよくなり、緊急自動車が近づいたきたときは、ほとんどの車が進路を譲りますね。しかし、たまに譲らない車を見ることがありますし、緊急自動車と一般車両の衝突事故というニュースをたまに耳にします。
「緊急車両が接近している場合、その進路を譲らなければならない」というルールを知らない人はいないと思いますが、「だいぶ離れているので注意を払う必要はない」と軽率に判断したり、オーディオの音量の上げ過ぎでサイレンの音が聞こえなかったため、事故にいたった事例が多いと考えられます。
運転に必要な情報は、大半は目から入手していますが、かと言って耳から入る情報が重要ではないというわけではありません。危険を予測するためには「よく聞く」ことも重要です。
緊急自動車が近づいていることを知らせるサイレンや、踏切の遮断機が降りるのを知らせる警報器が鳴っていたりするのを、聞き逃したりすると、緊急自動車と衝突したり、列車と衝突するなど大変な事故を起こすことになります。
運転中は、外から入る音も重要な情報ですので、聞き逃さないようにしてください。そして、走行中にサイレンが聞こえた場合は、速やかに安全な場所に退避し、緊急自動車の通過を妨げないようにしましょう。
(2011.11.25更新)
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