全国で発生した交通事故の違反別発生状況をみると、例年、75%以上が「安全運転義務違反」によって発生しています。
「安全運転義務違反」のうち、約9割は「漫然運転」、「脇見運転」、「動静不注視」、「安全不確認」など、いわゆる「うっかりミス」が原因となって発生しています。
「うっかりミス」を防ぐには、一時停止や安全確認など、基本動作の徹底に力を入れることが大切です。
うっかりミスは、「先急ぎの心理に陥っている」、「ここから車は出てこないと思い込んでいる」、「運転と関係のない他の事を考えている」といった状態のときに起こりやすいので、一時停止場所ではきっちりと止まる、安全確認もしっかりと行うなど、運転の基本動作を徹底することで、防止することができます。
また、なぜ自分は安全確認をしなかったのか、なぜわき見をしてしまったのかなど、うっかりミスの背後に潜むヒューマンファクターを考えることも重要です。そうすれば、自分の興味がある対象にわき見をしやすいといった弱点が明らかになります。
とくに、ドライバーが緊張を解いたとき、油断しているとき、危険はないと思い込んでいるときが落とし穴ですから、基本動作を徹底するなど、注意力を高めるようにしてください。
(2011.12.01更新)
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