最近、アクセルとブレーキの踏み間違えて、店舗に車が突っ込んだり、駐車場のフェンスを破って飛び出したりする事故が多発していますね。
なぜ、ペダルを踏み間違えるのか、いろいろと原因があると思いますが、九州産業大学の松永教授が行った実験によりますと、次のようなことがわかりました。
運転中にちょっと注意をそらすような出来事があると、脳の注意力が低下して、そのときブレーキを踏もうとすると、被験者は普段から操作回数の多いアクセルペダルのほうを誤って踏む確率が増えたということです。
また、車庫入れなどのバック運転時にも踏み間違いは多く起きていますが、これもシミュレータを使って実験してみると、被験者は後方を見ようとして体をねじったときに、アクセルとブレーキの正しい位置を把握できなくなる傾向があるということです。
なかには、ブレーキを踏んだつもりで、アクセルばかり踏んでる人もいました。踏み間違えたらすぐにおかしいと思い、修正するのですが、ブレーキを踏んでるつもりでアクセルを踏んでいると「ブレーキが効かない」とパニック状態になり、さらにアクセルを踏み込んでしまうのです。
ペダルの踏み間違いは、年齢や運転経験などに関わらず、誰でもに起こります。
発進するときには、すぐにアクセルを踏み込むことはせず、クリープ現象を利用してゆっくり発進し、徐々にアクセルを踏み込む運転を心がけてください。
(2011.12.02更新)
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