2012年1月の運転管理

■明確な目標で、事故・違反ゼロを実現しよう

 年初には、事業所全体で無事故・無違反などを目標にした年間の安全スローガンを発表すると思います。また、各部署や支店・営業所、そしてドライバー個人も具体的な安全運転目標を立てることでしょう。


 重要なことは、こうしたスローガン的な目標だけでなく、安全運転の管理指導者も安全活動や指導の明確な目標を立て、それをいかにして実現するか方法論を考えておくことです。

・全体指導と個別指導の両面で教育計画を立てる

 年間の安全運転の管理・指導計画は、全体的な集団指導の計画と、個別指導の計画の両面で考える必要があります。そして、とくに個別指導の重要性が増していることを意識する必要があります。
 
 グループで行うスクール形式の指導は、全体の意識を高めるのが目的であり、個別のドライバーの運転習慣を改めたり、態度変容を実現することは期待できないと言われています。
 「集団ミーティングであれだけ追突事故の指導をしたのに、なぜまた追突が起こるのか」と嘆く前に、全体の中で追突事故を起こすのは一定の層であり、それらのドライバーの行動を改善しないと事故は減らないと考えましょう。

・定期的に改善指導を導入する
 各月の目標などを組み込んだ年間計画を定めたら、全体指導とは別に1月から個別指導に取り組みましょう。


 まず第一に実施する対象は、前年度に事故を起こしたドライバーへの指導です。毎月、少しずつでもよいので、事故惹起者への個別指導を計画的にすすめましょう。

 

 次に問題になるのは違反ドライバー、或いは現場において直属の上司などが頭を悩ませているドライバーの指導です。事故を起こす前に未然に事故の芽を摘む個別指導が重要です。

・態度変容は意識の変化から
 運転態度などが良い方向に変わるには、ドライバー自身の心が変わらないと難しいと言われています。


 そのためには、管理者がドライバーとコミュニケーションを取る必要があります。

 家庭の事情や金銭的な問題で悩んでいるドライバーは運転にもその影響が現れます。また、事故を起こした背景に業務の偏りなどがある場合は、当然、ドライバーにも言い分があります。

 

 ドライバーの本音を聞くためには、管理者が計画的に時間を割き、上手に機会を設けて個別に話す努力をしましょう。

重点推進項目

【すべての安全運転管理担当者の皆さんへ】

・積雪時、凍結時のスリップ事故防止
 冬道における安全指導は繰り返し実施しましょう。スタッドレスタイヤ装着車でも、摩耗して溝が減っている場合や硬化している場合は、チェーンをしないとスリップする場合がありますので注意しましょう。


 約2cmの積雪がある道路で、スタッドレスタイヤを装着したトレーラが時速50キロで走行中、カーブを曲がりきれずにスリップしてジャックナイフ現象を起こし、道路を塞いだところに対向車がきて衝突した死亡事故事例があります。


 スタッドレスタイヤはスリップすることがないと思い込んでいるドライバーもいます。乾燥した道路と違って、雪道や凍結道路では十分にスピードを落とすとともに、チェーンなどの装着が必要な場合もあることを指導しましょう。

 また、チェーン装着の経験のないドライバーには無理をさせずに、運行を中止する判断をするのも管理者の責任です。

・飲酒習慣の個別指導
 年末の会合、帰省時の同窓会、年始の挨拶、初詣、新年会、成人の日など飲酒する機会の多い時期です。年末年始はどうしても多量飲酒をすることになりがちで、飲酒量を抑えていた人も一気に元に戻ることが多いので注意が必要です。


 12月には「飲酒運転根絶指導」を実施されたことでしょうが、正月開けも気を緩めずに、飲酒習慣の指導を行いましょう。


 全体の意識を高める集団指導ととともに、飲酒習慣に問題のあるドライバーへの個別指導が重要です。正月についてしまった多量飲酒の習慣を正月気分とともに断ち切り、個別の「飲酒目標チェック表」などを作成し飲酒量の抑制をはかりましょう。

 

飲酒目標チェック表のサンプルについては→こちらを参照

・厳冬期の車両管理
 冷却水、オイル、ウインドウォッシャ液などの耐寒仕様をチェックしておきましょう。


 また、JAF(日本自動車連盟)によると12月と1月は、「バッテリー上がり」が最も多くなる月です。渋滞中に電装品を使いすぎたりブレーキランプを踏み続けないなど、バッテリーに負担をかけない運転が大切です。


 また、ディーゼル車が寒冷地に行く場合は、温かい地方で満タンにしないで、現地付近で凍結しない軽油燃料を十分に給油するよう調整してください。

【事業用自動車の運行管理者の皆さんへ】

・輸送安全総点検の結果報告
 12月10日から今月10日までは、自主点検等を通じた安全性の向上を図るとともに、輸送安全等に対する意識の向上を図るため、年末年始の輸送等に関する安全総点検実施期間とされています。
 国土交通省では総点検実施状況の把握のため、トラック・バス・タクシーなど業態別に自主点検表でチェックし、各運送事業者に所管運輸支局の安全総点検自動車運送事業者等担当宛に提出を求めています。自主点検を実施した事業所は平成24年1月13日(金)までに送付しましょう。詳しくは同省のWEBサイトを参照してください

1月の管理ごよみ(2012年)

1日(日)

元日

2日(月)

・初荷

4日(水)

・官庁仕事始め

6日(金) ・小寒
9日(月)

・成人の日(第2月曜日)

~10日(火)

年末年始の輸送等に関する安全総点検(前年12月10日から)

──国土交通省が毎年、輸送機関に対して自主点検等を通じた安全性の向上を呼びかける運動。(※詳しくは、同省のWEBサイトを参照してください)

10日(火) ・110番の日──毎年1月10日は「110番の日」。110番は市民生活の安全に関する相談窓口です。緊急以外の相談は「♯9110番」を利用するなど、相談時の正しい通報については、警察庁のWEBサイトも参照してください。
10日(火)

・1月の製品安全点検日

──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

16日(月)
17日(火)
・第52回交通安全国民運動中央大会(東京・日比谷公会堂等)
──16日が分科集会、17日が本大会。
※詳しくは、全日本交通安全協会のWEBサイトを参照してください。
17日(火)


・防災とボランティアの日──阪神・淡路大震災を契機として災害時におけるボランティア活動および自主的な防災活動への認識を深める目的で制定されました。

18日(水)

・都バス記念日──1924年(大正13年)のこの日、東京都営の乗合バスが営業を開始したことを記念して制定。

21日(土)

・大寒
24日(火)

・法律扶助の日

 ──1952年(昭和27年)のこの日、法律扶助協会が設立されたこと記念して制定。同協会は2006年に改組され「日本司法支援センター(法テラス)」となり、経済援助を含めた法的支援を行う中心的な機関として活動しています。

24日(火)

~26日(木)

・「トラック運送事業のための管理者講座」

──トラック協会の会員限定/於:中小企業大学校 東京校 

詳しくは、中小企業大学校のWEBサイトまたはトラック協会のWEBサイトを参照してください。

25日(水) ・日本最低気温の日──1902年(明治35年)、北海道の旭川地方気象台で-41.0℃という日本の最低気温を記録したことによる。上空の強い寒気の通過と放射冷却現象によるものと考えられています。
26日(木) パーキングメーターの日──1959年(昭和34年)に東京都が日比谷と丸の内に日本初のパーキングメーターを設置したことによります。料金は15分単位で10円でした。当時は割高感があり、あまり利用されなかったそうです。
   

1月下旬

・平成23年中の交通死亡事故発生状況(警察庁)

 

 ◆1月の日没時間(国立天文台天文情報センターによる)

1日(日) 福岡 17:21 大阪 16:58 東京 16:38
15日(日) 福岡 17:32 大阪 17:10 東京 16:50
31日(火) 福岡 17:48 大阪 17:25 東京 17:07

1月は、午後5時前から5時半すぎには日が沈みます。
まだ明るいと思っても、4時ごろには点灯しましょう!

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3月27日(水)

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