元日の夜(7時半ごろ)、岡山県倉敷市の県道交差点で、青信号の横断歩道を一緒に渡っていた親子3人が右折してきた乗用車にはねられ、4歳の長男が死亡するという痛ましい事故が起こりました。運転していた女性(栄養士/52歳)は、衝突するまで『歩行者に気づかなかった』と供述しています。
皆さんは「3人もの歩行者を見落とすなんて、一体どこを見ていたんだ」と思うかもしれませんが、右折時に歩行者を見落とす例はけっして珍しくないのです。
右折先の横断歩道で右後方から来る歩行者と衝突するパターンが多発しています。
右折待ち時には、まだ歩行者は横断歩道の前半にいるか横断前なので、普通に前を見ているだけでは歩行者を確認できません。しかも車の向きからしてライトは横断歩道をほとんど照らさないので、夜間は本当に見えにくいのです。
ですから、横断歩道を横切る前に一時停止して、注意して左右を確認しないと衝突してしまう危険があります。
歩行者と衝突しないパターンでは、右折待ち時に歩行者の姿が見えていて、しかも車が横切る前に横断してしまうので問題はないのですが、ここで歩行者を確認したと思い込んで一気に右折すると、後から来た歩行者に気づかないことがあります。
多くの事故が確認ミスで発生しています。夜間の交差点では、とくに確認ミスが起こりやすいので、右折時は歩くぐらいのスピードで、慎重に左右を確認しましょう。
(2012年1月16日更新)