自転車が「交通弱者」と言われていた時代もありました。たしかに、小さな子供や高齢者の乗る自転車には、弱者的な要素もありますが、本当を言うと自転車は「『軽車両』という車両である」という自覚が大切です。
最近の警察庁統計によると、自転車の関連する事故は、自動車と衝突するケースが8割以上(84.0%)と最も多くなっています。
事故類型別にみると、出会い頭衝突が半数以上(53.7%)で、トップを占めています。次に多いのが右折時衝突です(12.2%)。
また、自転車が歩行者と衝突する事故も依然として多発していて、なかには死亡事故もあります。
このほか、自転車が急に飛び出したため、それを避けようとして急ブレーキを踏んだバスの車内で乗客が転倒したり、自転車を避けようとした車が歩道に突っ込み、歩行者をはねる事故も発生しています。
自転車がらみの交通事故が多発していることから、警察庁は自転車の安全指導に力を入れ、先日もホームページの交通安全資料をリニューアルして、「自転車はルールを守って安全運転~自転車は『車のなかま』~」というWEBサイトを作成し、ポスターなども掲載しています。
ドライバーにも参考になりますが、日ごろ自転車によく乗る人や自転車通勤をしている人は、ぜひ目を通してください。
(2012年1月31日更新)
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