このところ、寒い日が続いており、各地で大雪になっています。車の運転にとって、雪は大敵ですので、運転するときには細心の注意が必要です。
雪道で運転する場合に、注意する点はいくつもありますが、今日は「ホワイトアウト現象」についてお話をしたいと思います。
雪晴れの日に、暗いトンネル内を走行していて、急に明るいところに出て行くと、眩しさで一瞬目がくらみ見えなくなることがあります。この現象を「ホワイトアウト現象」と呼んでいます。
ホワイトアウトとは、もともと気象業界の言葉で、雪や雲などによって視界が白一色となり、方向や地形などが識別不能となる現象を言いますが、車を運転していて明るい雪晴れの日に暗いトンネルから急に明るい外に出ていくと、一瞬何も見えなくなることから同じような呼び方をしています。
逆に、明るい雪道から暗いトンネル内に入ると、しばらく目が慣れずに真っ暗に感じることがあります。この現象を「ブラックホール現象」と呼んでいます。
いずれの現象も、一瞬目が見えなくなりますので、明るい雪晴れの日に車を運転するときには、サングラスと用意しておくとともに、トンネルに入るときや出るときには、前車との車間距離を十分にとり、スピードを落としておく必要があります。
(2012年2月8日更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するドライバーに対して、安全な運転方法を指導するのに最適の教材です。
雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。