持病の治療薬による交通事故に注意を

 以前、ドライバーの健康が安全運転には不可欠だというお話をしましたが、皆さんは健康問題に不安はないでしょうか。

 自分は、きちんと薬を投与され治療しているから大丈夫とお考えの方もいるでしょうが、その治療薬が交通事故に結びつくこともあるので、注意が必要です。

 最近、判明した事例です。昨年8月水戸市国道で8人が死傷した玉突き事故に関して、今年1月末に警察署が事故を起こしたドライバー(68歳)を逮捕しました。ドライバーは「運転中に意識を失って事故を起こした」と供述していますが、その理由として、糖尿病の薬であるインシュリンを医師の指示通りに使わなかったため、低血糖で意識障害に陥った可能性があるのです。


 過去にもインシュリンの副作用(低血糖)で交通事故に結びついた例は少なくありません。自分でインシュリン注射をして血糖値を管理している方は、運転前の注射に注意しましょう。フォークリフトやクレーンなどの運転でも危険があります。震え、発汗、動悸などの症状が現れたら作業を中止しブドウ糖などを取ってください。

 また、インシュリンだけでなく低血糖症状を起こす様々な糖尿病治療薬があり、禁煙治療補助薬や抗生物質などでも副作用により意識喪失症状を起こす例があります。
 病気の治療をしている人は医師や薬剤師に、自分は車などの運転が可能かどうか、常に確認する習慣をつけましょう。

(2012.2.16更新)

 

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