3月から、自賠責保険制度の広報キャンペーンが始まりました。
女優の剛力彩芽(ごうりきあやめ)さんが訴えるポスターを見た人もいるのではありませんか。
毎年このようなキャンペーンが行われるのは、自賠責保険(自賠責共済)をうっかりかけ忘れる車やバイクが少なくないためです。
そこで、日本損害保険協会が中心となって、自賠責保険制度への理解と保険加入の促進を行なっているわけです。
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、1955年、自動車損害賠償保障法が施行されたときに始まった対人賠償保険制度で、交通事故の人身被害者を保護することを目的としています。
車検制度のない250㏄以下のバイクでは、自賠責保険の期限が切れていることに気づかないで運転しているライダーなどが意外に多いので、特に注意しましょう。
自賠責保険未加入は罰則の対象であり、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」となり、しかも「違反点数6点」(=免許停止処分)の行政処分を受けることになります。うっかりしていたなど過失であれば、すぐ罰金となるわけではありませんが、事故を起こすと責任が追及されます。
なお、この保険は物損事故を対象としていませんので、自賠責以外に対物保険や車両保険などの自動車任意保険に加入するのが普通です。
また、保険金額上限は、被害者1人につき死亡3000万円、後遺障害が4000万円、傷害120万円までで、最低限の被害を補償する制度ですから、やはり任意保険に加入していた方が安心でしょう。
3月は異動や新入社などで、車やバイクの手続きをする人が多くなります。保険切れもしっかりチェックしましょう。
(2012.3.2更新)
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