最近、生活道路などで小学生が犠牲になる事故が続いており、その対策として生活道路でいかにスピードを落とさせるかが議論されています。
たとえば、道路の一部に段差(バンプ)を作る方法だとか、道路の脇に植木や花壇を植えて真っ直ぐに走行できないようにする(ボーンエルフ)方法などがありますが、線ではなくエリア全体のスピード規制する「ゾーン30」という考え方もあります。
これは、地域の人が日常生活に利用する生活道路などでは、最高時速を30キロに規制する「ゾーン30」というエリアを設定し、そのエリアでは絶対にスピードを落とすようにするものです。
日本でも、自治体によっては、学校周辺のエリアを「ゾーン30」に設定している地域もありますが、まだまだ十分に整備されているとは言えません。
しかし、「ゾーン30」に設定されている、いないにかかわらず、人々が日常生活に利用している道路を走行するときには、運転者としてはスピードを落とさなければならないのは当然のことです。
そこで、提案なのですが、生活道路を走行するときには、自分の心の中に「ゾーン30」を設定してみませんか?
生活道路を走行するときには、通らせてもらっているという気持ちを持ち、幼い子どもの命を守ることを考えれば、自然とスピードを落とすことができると思います。
(2012.5.2更新)
「もらい事故」でもこれだけの過失がある
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