「先に曲がれる」と思っても、待つ余裕を

右直事故

 交差点での右折は、ベテランドライバーでも、難しい判断を求められる行動です。
 あなたは、どのくらい対向直進車が離れていたら、先に右折できると判断しますか?


 「どのくらい」と聞かれても、相手との明確な距離もスピードも実はわからないので、はっきり回答することはできません。結局、状況を判断して、「カンで右折する」としか答えようがないのではないでしょうか?

 先日も、その「カン」を過信して死亡事故が発生しました。
 5月11日の午前0時5分頃、愛媛県松山市の国道で交差点を右折しようとした軽自動車と直進してきた二輪車が衝突し、二輪車を運転していた23歳の男性は路上に投げ出されて亡くなり、軽自動車を運転していた女性ドライバーは自動車運転過失致死罪で現行犯逮捕されました。この女性は「二輪車には気づきましたが、先に曲がれると思いました」と言っているそうですが、判断を誤ったわけです。

 

 二輪車の接近スピードは遅く感じられます。特に、夜間はライトが接近してくるだけなので、判断ミスをしがちです。
 交通事故総合分析センターの分析でも、四輪対二輪の夜間死傷事故では、四輪車が交差点を右折する時の事故が昼間に比べて大幅に増加するということがわかっています()。

 「先に曲がれるだろう」と感じても、二輪車を先に行かせる心の余裕を持ちましょう。本来、直進車が優先なのですから、「直進車が通過するまで右折しない」というのが安全な態度です。

 待つといってもわずか数秒です。その数秒のために相手と自分の一生を棒にふるようなことだけは、避けてください。

イタルダ・インフォメーション №91を参照】

(2012.5.28更新)

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