皆さんは、KYT(危険予測(予知)トレーニング)という言葉を聞いたり、実施したことがありますか?
これは、運転場面のイラストや、写真を見て、どこに危険があるかを考えたり、グループで討議をして、危険を予測する能力を高めて事故防止に役立てるトレーニングのことです。
しかしながら、危険は交通場面だけではなく、自分の内側にも存在しています。いくら「あの角から自転車が飛び出してくるかもしれない」、「隣車線を走る車が自車の前に割り込んでくるかもしれない」と交通場面の危険を予測できていても、「同乗者がいるから急がないと」と焦っていたり、風邪薬を飲んでいてボンヤリ運転をしていては、危険を避ける事はできません。
ですから、自分がどのような状態のときに焦ってしまったり、ボンヤリしてしまうのかといったことを客観的に知っておくことが必要です。どのような時に危険な心理に陥るかを知っておくと、「今朝は早めに出発しよう」といった対処ができたり、場合によっては「今日は運転を止めておいたほうがいい」という判断をすることができます。
一度、自分がどのような時に危険に陥りやすかといった「心のKYT」を実施して、心に潜む危険を避けるようにしてください。
(2012.6.13更新)
「危険予測訓練12か月」は交通場面の危険だけではなく、運転者の心理に潜む危険も予測する新しいタイプの危険予測訓練ツールです。
季節特有の危険要素を取り入れた問題場面を12か月分(12シート)用意していますので、時宣に応じた危険予測訓練を実施することができます。