最高気温が30℃を超える真夏日も増えてきました。
屋外や冷房のない倉庫などで作業をする方は、とくに熱中症に注意してください。また、節電のため、全体にエアコンの温度設定も高くなっていますので、激しい作業をする方は建物の中でも注意が必要です。
なお、運転中に熱中症で意識を失った事故例もあります(※)。
環境省は、気温だけでなく、湿度や直射日光の強さなどから総合的に判断した熱中症の危険度を「暑さ指数(WBGT温度)」で表示して、とくに危険の大きい日はニュースなども配信して危険を呼びかけています(※※「WBGT」は下を参照)
同省ではインターネットに「熱中症予防情報サイト」を設けて、毎日、地域別にその日の暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)予報値や熱中症患者速報など熱中症予防の関連情報を提供していますから、皆さんも参考にしてください。作業責任者の方は、毎朝チェックして、職場に熱中症警報を掲示してはいかがでしょうか?
熱中症予防の効果的なポイントは、
●のどが乾いたと感じる前から早めにこまめに水分をとる
●適度な塩分をとる──塩飴なども効果的
●通気性の良い帽子を被る、日陰を選んで歩く
●涼しい木陰などで、定期的に休憩をとる
●冷たいおしぼり等で身体を冷やす
──などです。
(2012.7.2更新)
【熱中症で意識を失った事故例】
※2011.7.3 福島県で60歳代の発電所作業員が、熱中症のためトラックを運転中に意識がもうろうとなり、道路脇の側溝にはまる。
※2010.8.23 千葉県で、76歳の高齢者の運転する軽トラックが水田に転落、運転者死亡。血中ナトリウム濃度が高いことや汗をかいているたことなどから、熱中症になり意識を失って車ごと転落したと見られる。
※※【暑さ指数=WBGT(湿球黒球温度)とは】
人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。
WBGTが25度を超えると「警戒」領域と言われ、激しい労働・運動などでは、30分に1回は休憩をとるべきとされています。28度以上で「厳重警戒」、31度以上は「危険」領域で特別の理由がない場合は運動、重労働を避けるべきとされています。
「指導・監督の指針」に沿ったドライバー教育ツール!
本誌は、国土交通省告示である「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」の12項目に準拠した内容で編集されています。
各項目について、運行管理者がドライバーミーティングを行う際に利用できる「管理者用資料」1枚と、「トラック運転者に伝達する教育資料」3枚がそれぞれ収録され、教育記録保存用紙も添付されていますので、1年間を通じて計画的な指導が実施できます。