梅雨明けを宣言された地域もあり、夏のレジャーが本格的になる季節です。
高速道路などでは行楽の車が増えると、渋滞が目立ってきますが、渋滞のなかや渋滞の末尾では、追突事故が起こりやすいので注意しましょう。
わき見運転や居眠り運転の車が、追突事故を起こしています。
先日も、首都高速道路の湾岸線・有明ジャンクション付近で、税関職員6人が乗ったワンボックス車に中古車販売会社のトラック(キャリアカー)が追突し、ワンボックス車は前のトレーラとの間に挟まれて大破、4人が死亡、2人重傷という大事故となりました。
発生時刻は午後2時25分ごろで、渋滞のため減速走行していたところへ「前をよく見ていなかった」と供述するトラック(70歳男性運転)が追突したのです。
走行中に伝票を見ようとわき見をしたり、カーナビを調整するドライバーが少なくありませんが、大事故に結びつく非常に危険な行為です。
なお、この事故では現場にブレーキ痕がなく、午後2時すぎは昼間の眠気が起こりやすい時間帯なので、居眠り運転の疑いもあると思われます。
もし、自分が渋滞の中にいて、後続車も速度を落としている状態であれば、追突されても大きな被害はないかも知れませんが、渋滞の末尾にいるときには注意が必要です。
事故例のように、減速せずに渋滞車列に突っ込んでくる車を警戒し、前車との車間距離を多めにとって、たとえ追突されても挟まれてつぶされる危険をできるだけ少なくしておきましょう。
車間距離をとると挟まれるまでに衝撃が弱まり、生存空間を確保できる可能性があるからです。とくにボンネットのない車では、前車にピッタリとつけるのは禁物です。
また、こちらが大型車の場合は、追突された衝撃で自車が前車を押しつぶすこともあります。渋滞末尾ではブレーキを踏んで、車間距離を多めにとることが重要です。
(2012.7.17更新)
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このテキストは国土交通省告示「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」の12項目に準拠した内容になっています。
各項目ごとに管理者がドライバーミーティングなどで利用できる「管理者用資料」1枚と、イラスト中心でトラック運転者に直接配布できる「ドライバー教育資料」3枚を収録しています。