「なくて七クセ」ということわざがあるように、人間にはいろいろなクセがあります。もちろん、運転にもクセがあります。
しかし、運転の場合には他人から指摘される機会が少ないので、なかなか自分のクセに気づきにくい面があります。
そこで、「発進時」と「交差点通過時」の危険なクセをあげてみますので、日頃の自分の運転を振り返って、このような運転をしていないか、チェックしてみましょう。
・まず、発進時の危険なクセです。
①運転ポジションを合わせない(運転途中で合わせる)
②サイドミラーやルームミラーを合わさない(運転途中で合わせる)
③発進してからシートベルトを装着する
④サイドミラーなどを見ないで発進する(後方確認をしない)
⑤空ぶかしをして勢いよく発進する
⑥後ろから車が近づいているのに強引に発進する
・次に、交差点通過時の危険なクセです。
①信号が変わらないうちに通過しようと加速する
②交差点手前で黄信号になったら加速して通過する
③交差点手前で車線変更する(割り込む)
④前車にぴったり追従して通過する
⑤右左折時に横断歩道の歩行者の前を強引に通過する
⑥横断歩道に入り込んで停止する
⑦見通しの悪い交差点で、完全に一時停止をしない
などです。
どうですか。思い当たる運転があれば、さっそく改めてください。
軽い気持ちの不安全な運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。