昨日7月22日は二十四節気の一つ「大暑(たいしょ)」でした。暦のうえでも、暑さが最も厳しくなるという意味ですね。
本格的な夏の到来を強く感じる今日この頃、気温の高い日には体力の消耗が激しくなるため、夏バテ気味の方もおられるのではないでしょうか。
過労運転に陥らないためにも、この時期は早めの休憩が大切です。
★できれば90分に1回は休憩を
それでは、運転時の休憩はどのぐらいの間隔でとればいいと思いますか?
安全運転で定評のある運送会社では2時間走行したら必ず、最低15分以上の休憩をとるという話をお聞きしましたが、最近の研究では、人間の身体は90分のリズムで緊張と緩和を繰り返していて、90分も経つと脳の活性・集中が途切れて機能低下が現れるので休憩したほうがよいと言われます。
これはウルトラ・ディアン・リズムと呼ばれていて、睡眠中も90分をひとつのサイクルとして浅い眠りと深い眠りを繰り返していますが、起きているときにも生体リズムがあるという考え方です。
学校の授業やセミナーなどの講義では、1時間半したら、必ず休憩時間が入るでしょう?90分が人の集中できる限度のため、それ以上勉強しようとしても頭と身体がついていかないのです。運転でも同じことですから、自分では疲れていないと思っても、90分に1回休憩をとるのが常にベストの状態を保つ秘訣です。
暑いのに無理をしても、ミスをしてしまえば無駄な時間を要するだけです。
それよりも早めに休憩して、サービスエリアなどで身体を休めて、冷たい水などで洗顔・リフレッシュすることで、暑さを乗り切りましょう。
(2012.7.23更新)
軽い気持ちでした運転行動が、高い代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
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