冬場にフロントガラスが曇ることは、よく経験されていると思いますが、雨が降って蒸し暑くて湿気が多い時期にも、フロントガラスが曇ることがありますので注意してください。
先日、こんな体験をしました。
雨が降りそうで湿気の多い天候下で、友人とドライブをしていたのですが、トンネルに入った途端、急にフロントガラスが曇り、一瞬のうちに前が見えなくなりました。あわてて助手席にいた友人にガラスを拭いてくれるように頼んだのですが、まったく曇りはとれませんでした。
曇っていたのは、内部でなくフロントガラスの外部であり、ワイパーを作動させると、うそのように視界がクリアになりましたが、その間濃霧のなかを走っているような状況で、まったく前が見えずに一歩間違えれば事故を起こしかねない状態でした。
湿気が多くて蒸し暑いときには、クーラーを使用している車内温度と外気温度の差は大きくなります。そういう状況で、さらに外気の温度と湿度が高いトンネル内に入ると、フロントガラスが一瞬のうちに曇ってしまうのです。
こういう体験をした人は、あまり多くはないと思いますが、蒸し暑くて湿気が多いときには、トンネル内でフロントガラスの外部が曇ることがあり、そういう場合にはあわてずにワイパーを作動させることを頭に入れておいてください。
(2012.7.24更新)
軽い気持ちの不安全な運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。