今年1月から6月までの半年間の高速道路における交通事故の発生状況が発表されました。
これによりますと、全国の高速道路で起きた死亡事故は、前年同期に比べて19件(25%)増えて95件に上り、死者数も21人増の108人となっています。
事故類型別にみますと、追突事故がほぼ倍増しているのが特徴となっています。渋滞最後尾に停止している車に追突したり、故障などで停止している車に追突するなど、居眠り運転やわき見運転が原因とみられる事故が目立っています。
これから、帰省やレジャーなど高速道路を走行する機会が多くなります。高速道路ではちょっとしたわき見でも、その間にかなりの距離を進んでいるということを頭に入れて運転してください。
また、高速道路では「停止している車はいない」という考えを持ちがちですが、そういう考え方で運転していると、一瞬停止車両の発見が遅れます。その一瞬の差が追突事故になるかどうかの境目になりますので、常に「前方に停止している車がいるかもしれない」と考えて運転しましょう。
夏場は、寝不足なども手伝って体力も消耗しがちです。目的地に早く着こうと無理なスケジュールで運行していると、居眠り運転を起こす危険があります。ゆとりのある計画を立て、十分な休憩を取りながら運転してください。
(2012.8.10更新)
「危険予測訓練12か月」は交通場面の危険だけではなく、運転者の心理に潜む危険も予測する新しいタイプの危険予測訓練ツールです。
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