交通事故の多くは交差点で発生すると言われますが、単路でも危険な場所があり、その一つはカーブと言われています。
カーブでの運転操作ミスなどは大きな事故に結びつきやすいので、気をつけましょう。
先日もカーブで以下のような事故が起こりました。
■右カーブで追越しをかけて横転
去る8月15日、高知県津野町の国道197号で、5人家族の乗ったワゴン車が前の車を追い越した後、右への急カーブに差しかかったところでハンドル操作 を誤って道路左側の縁石に乗り上げて車が横転、このとき車外に放出された小学校4年の男の子が身体を強打して死亡しました。
男の子はシートベルトをしていませんでしたが、カーブの手前で無理な追越しをした父親の運転にも問題がありました。
■左カーブで車線変更中にわき見し正面衝突
同じく8月15日、東京都立川市錦町を走る甲州街道(片側2車線)の緩い左カーブで、対向車線にはみ出した軽乗用車が三輪バイクと正面衝突し、バイクを運転していた54歳の会社員が死亡しました。
軽乗用車を運転していた看護師は、カーブに入る直前で左側車線から中央線側車線に車線変更をしながら、「助手席に置いてあった水筒を取ろうと思い」わき見運転をして、ハンドル操作を誤ったものです。
どちらも、軽率な運転操作がミスを招いたものです。
カーブは車の動きが不安定になりやすく前方も確認しにくいので、わざわざ追越しや車線変更などをするのは危険を自ら呼び込むことになります。
ましてや、カーブの途中でわき見運転をするのは愚の骨頂です。運転行動を変えるときは、真っ直ぐな見通しのよい場所で前後をよく確認しながら慎重に行いましょう。
(2012.8.23更新)
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