「わき見運転」は、交通事故の大きな要因になっており、安全運転をするためには、運転中に「わき見」をしないことは重要な要因になります。
しかし、運転中に進行方向だけを見て、まったく「わき見」をしないことは不可能です。
というのは、運転しているときには、どうしてもしなければならない「わき見」もあるからです。
たとえば、ルームミラーを見て後続車の状況を確認したり、サイドミラーを見て側方の安全を確認したりするときには、どうしても進行方向から目をそらすという「わき見」状態が生じます。この他にも、案内標識や看板などを見たりする場合も、「わき見」をしています。
運転中は、常にこのような「わき見」をしているわけですが、これが事故に直結しないのは、「わき見」をしても比較的安全な状況を判断して見たり、進行方向から目をそらしてもすぐに目線を元に戻すことをしているからです。
逆に、危険な状況に陥るのは、安全でない状況で「わき見」をしたり、長時間「わき見」をしているときです。
運転中は、どうしても安全確認など「わき見」が伴います。そのときに、無意識に進行方向から目をそらすのではなく、「今、わき見をしても大丈夫か」ということを常に意識して、安全確認をしてください。
(2012.8.27更新)
本冊子は、うっかり事故の3大要因である「先急ぎ」「わき見・漫然」「思い込み」運転をしやすいかどうかを自己チェックし、その結果を元に、どうすれば「うっかり事故」を防止できるかを、自分で気づくことをねらいとした教材です。