高速道路の本線や自動車専用道路、バイパスなどに流入するときには、「本線を走行する車の進行を妨げない」というルールがあるのはご存知だと思いますが、なかなかルールを守れない車もいて、強引な合流にヒヤリとすることがあります。
先日も、四国の高速道路で、強引な本線進入が関係して死亡事故が発生しました。9月11日の午後7時5分ごろ松山自動車道上り線で、大型トラックがインターチェンジから進入する際、後続のライトバンの進行を妨げたため、ライトバンが驚いて急ブレーキをかけ、後ろを走っていた大型バイクが転倒し、運転していたライダー(43)が亡くなりました。
トラックドライバー(41)は、約5km離れた非常用電話で事故を報告しましたが、高速道路警察隊はこのドライバーを自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げなど)の疑いで逮捕しました。
無理な流入などが影響して後続車が事故を引き起こした場合は、たとえ自分は接触していない場合でも、流入したドライバーに責任が発生します。他人の事故と思ってそのまま立ち去るのは禁物です。
このトラックドライバーは「事故を報告したし、逃げたつもりはない」とひき逃げ容疑を否認していますが、このような行為でもひき逃げとされることがあるのです。
本線を走行している車の側も、強引な合流車がいることを予測し、車間距離を開けたり、追い越し車線に移るなどして急ブレーキをかける事態を避けるようにしてください。
(2012.9.26更新 シンク出版㈱)
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