車を運転しているときに、カーナビのスイッチを触ったり、歩道を友だちが歩いていたりするとそちらを見たりと、つい「わき見」をすることはよくありますね。
自分では、ほんのちょっとの時間「わき見」をしているだけと思っているのでしょうが、意外と長い時間「わき見」をしています。
短い「わき見」でも約1秒程度、長くなると3秒以上前方から視線を離しています。平均すると約2秒間前後「わき見」をしていると考えてもよいと思います。
2秒間「わき見」をするということは、2秒間前を見ずに走っていることです。
よく言われることなのですが、「車を運転しているときに、2秒間目をつぶって運転できますか」と問うと、ほとんどの人は「とても怖くてそんなことはできない」と答えられると思います。そんな怖いことを、平気でしているのです。
では、2秒間の「わき見」で車はどれだけ進むのでしょうか。
たとえば、時速50キロで走行しているとしますと、1秒間で約14m進むので、2秒間で約28m進んでいることになります。時速40キロなら1秒間で約11m進みますから、2秒間で約22m進みます。
小学校にあるプールは25mありますので、1回の「わき見」でプール1個分進むと覚えておきましょう。
(シンク出版㈱ 2012.10.11更新)
セルフチェックシリーズ「うっかり事故の危険度をチェックしよう」は、うっかり事故の3大要因である「先急ぎ」「わき見・漫然」「思い込み」の危険度を自分自身で知ることができる事故防止教育教材です。
どのような交通場面で「わき見」をしやすいかを自覚することができ、具体的な安全運転目標を立てることで、「脇見運転による事故」をはじめとした「うっかり事故」の防止をはかることができます。