故障や事故などで高速道路の路肩などに停止した場合、その付近にいる歩行者が後続車に跳ねられたりすることから、高速道路上では本線上にとどまらないように盛んに広報されていますので、皆さんもご存じのことと思います。
今日はこれに加えて、「対向車線を横断しない」ということを付け加えていただきたいと思います。
さる10月6日、長野県の中央道の諏訪湖SA付近の上り線で、午後11時半すぎ、道路を走って横断していた会社員(男性・38歳)が、走行してきた車3台にはねられ死亡する事故が発生しました。
男性会社員は、直前に下り線で自損事故を起こしており、救助を求めるために中央分離帯を乗り越えて高速道路を横断し、SAに向かったものとみられています。
なぜ、会社員が反対側車線を横断して救助を求めたのか定かでありませんが、高速道路で車線を横断することほど危険なことはありません。
高速道路では、車が遠くにいるように見えて横断できると思っていても、ハイスピードで走行してくる車はアッという間に近づいてきます。ましてや、ライトしか見えない夜間では、近づいてくる車の位置やスピードはほとんど判断できませんので、危険度は飛躍的に高まります。
万が一、高速道路で停止する事態になったとしても、反対側車線を横断して救助を求めることは絶対にしないでください。
(シンク出版㈱ 2012.10.12更新)
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