追突事故のパターンはいくつかありますが、その一つに発進時に追突するパターンがあります。今日は、発進時の追突事故について考えてみましょう。
発進時の追突事故でいちばん発生しやすいのは、交差点で信号待ちから前車に続いて発進したところ、前車が急停止して追突するというケースです。
前車が急停止する理由としては、「渡り遅れの自転車などが前を横断してきたために停止」「対向右折車が先に右折してきたために停止」「左折しようとした前車が横断歩道を渡ってきた自転車のために停止」などがあります。
急停止した前車に追突する背景にあるのは、後続車のドライバーが「前車はそのまま進むだろう」と思い込んでいるところにあります。ですから、交差点で前車に続いて発進するときには、前車はそのまま進んでいくだろうと思い込まないことが大切です。
また、渋滞に巻き込まれて発進と停止を繰り返しているときも、追突事故が起こりやすくなります。
渋滞で停止した後、前車が発進したのに続いて発進したときに、オーディオ操作のために下を向いたなどの「わき見」をしていて、前車が停止したのに気づくのが遅れるというパターンです。
渋滞に巻き込まれると、気が緩んで「わき見」をしがちになりますので、こうした追突事故が起こりやすくなります。渋滞中でも、前車が動き出したら、その動きから目を離さないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2012.10.31更新)
セルフチェックシリーズ「うっかり事故の危険度をチェックしよう」は、「わき見・漫然運転」をはじめとして「先急ぎ運転」「思い込み運転」によるうっかり事故の危険度を自分自身で知ることができる事故防止教育教材です。
自分がどのようなときに「うっかり」しやすいかを知ることができ、具体的な安全運転目標を立てることで、「うっかり事故」の防止をはかることができます。