前方を見て適法な速度で走行していたのに、交通事故にあうことがあります。その一つが、自転車の飛び出しや突然の進路変更です。
自転車利用者は、後方を確認しなかったり、合図なしに進路変更することがあります。自転車は車と違ってウインカーなどの装置がないため、手で合図をする必要がありますが、合図の義務を知らなかったり、合図方法を知らない利用者も少なくないのです。
先日も、自転車が歩道から車道に出たときに車にひかれる事故がありました。
10月27日の午後、東京三鷹市の路上で中学3年の男子生徒が乗る自転車が歩道から出てきて、後ろから直進してきた路線バスにはねられ、中学生は頭の骨を折る重傷を負いました。
自転車は本来車道を走行するものですが、車道が危険な状況にあるときなど場合によっては歩道を走ることができます。さらに、歩道の歩行者などが多い場合は、ガードレールの切れ目がある場所などから車道に戻ってくることも少なくないので、こうした自転車の行動を予測する必要があるわけです。
自車の前方が安全に見えても、次のキーワードを念頭に置きましょう!
「歩道上に自転車」 → 「車道に出てくる危険」 → 「安全に回避」
歩道上に自転車の姿を見たら、車道上に進路変更してくる危険を予測し、いつ歩道から出てきても避けられる態勢にいることが必要です。
(シンク出版株式会社 2012.11.1更新)
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