最近、ダッシュボードに据え付けられたカーナビゲーションではなく、携帯型カーナビ装置やスマートフォンにソフトをダウンロードしてカーナビとして使っているドライバーも少なくないようです。
据付型よりも安価ですし、携帯型なら歩いているときもナビとして使えるので、旅行先などでは重宝します。
しかし、運転中に携帯型機器やスマートフォンを手に持ったり助手席に置いて使っていると、普通のカーナビ装置以上に極端なわき見運転になりやすいので注意が必要です。
★カーナビを見ていて横断中の中学生を巻き込む
先日も、こんなわき見運転事故が起こっています。
さる9月28日、千葉県佐倉市内の県道で、信号無視の軽ワゴン車が青信号で横断歩道を渡っていた女子中学生をはね、車でひきずったまま約400mも走行しました。この事故で中学生は、骨盤骨折や内臓損傷の重傷を負いました。
軽ワゴン車のドライバーは道に迷ったため、携帯型のカーナビを取り外し、それを手に持った状態で見ながら走行していて、前方の赤信号や横断する中学生を見落としました。しかも、衝突後しばらく事故に気づかなかったようです。
普通のカーナビ装置の場合でも長時間画面を注視すると危険ですが、ダッシュボードに固定されているので、意識的に前方に視線を戻しながら確認すれば、これほど大きな見落とし事故にはならないと思われます。
携帯電話のメール操作などと同じく、携帯型カーナビを助手席や膝の上などに置いて覗き込むのは非常に危険です。迷ったなと思ったら、安全な場所に停止して落ち着いて経路を確認しましょう。
(シンク出版株式会社 2012.11.7更新)
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