約束の時間に遅れそうになったりすると、つい先急ぎの気持ちが目覚めて「急ぎの心理」に陥ることがあります。
「急ぎの心理」が生じる要因はいろいろありますが、交通場面のなかで「急ぎの心理」が生じやすい状況があります。
いちばん分かりやすいのは、交差点の手前で青信号から黄信号に変わったときです。待たされることがイヤな人は、無理やり通過しようとします。とくに、赤信号になると長時間待たされる交差点では、無理をしてでも通過したいという気持ちが生じ、黄色から赤色に変わっても強引に通過してしまいがちです。
同じような状況に、踏切通過があります。遮断機が一度降りるとなかなか開かないような踏切では、遮断棒が降りてきているのにも関らず、通過しようとします。
また、右折待ちをしているときに、なかなか右折できない交通状況では、車の切れ目がわずかでもあると、「今行っておかないと右折できないかもしれない」といった心理になり、強引に右折しようとします。
このように自分が待たされる交通場面では、それまで平常心で運転していたのに、急に「急ぎの心理」に陥り危険な運転行動をとることがあります。
待たされる交通場面では、焦って行動したら事故を起こすかもしれないと考え、強引な行動を自粛しましょう。
(シンク出版株式会社 2012.11.22更新)
事故の原因を突き詰めていくと、その背景には「前車が止まるとは思わなかった」など、運転者の危険な心理が潜んでいます。
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