交通事故でもっとも多いのは追突事故だと言われます。
死亡事故でもっとも多いのは歩行者との衝突、車同士の死亡事故では出会い頭事故が多いのですが、交通事故全体で多いのはやはり「追突」です。物損事故でも追突事故は目立ちます。
1年中追突事故は発生していますが、とくに12月は多発月です。なぜなら交通量が増えると、どうしても車間距離が詰まり、また渋滞なども発生しやすくなるので追突が多発するのです。
首都高速の過去3年間の事故データを基にした分析によると、年間平均では追突事故の占める割合は約47%ですが、12月だけに限ると54%と半数を超えてしまいます。
高速では渋滞の末尾や渋滞車列のなかでの追突が目立つそうです。一般道路でも信号停止車両の列が長くなりますので、同様の注意が必要です。
皆さんも、年末は仕事が多忙をきわめて、運転中も得意先への納品が気になって漫然としたりすることはありませんか。また、到着が遅れそうなので経路を変更しようと考えて標識にわき見したり、うっかり事故を起こす危険性も多くなるのではないでしょうか?
道路が混んで、遅れが気になるときこそ、追突事故への警戒が必要です。
「カーブの先に渋滞があるかもしれない」「前車が急に停止するかもしれない」と予測し、うっかりわき見したり、漫然としたりする危険をイメージし、前方への注意を怠らないで走行しましょう。
(シンク出版株式会社 2012.12.11更新)
追突事故は最も多い交通事故形態です。
教育用小冊子「自分で気づこう!!追突事故の危険」は、7つの事故事例をもとに自身の運転をチェックし、「わき見」「思い込み」「漫然運転」による追突事故防止に有効な教育教材です。