遮断機の下りた踏切進入の事故に注意しよう

   皆さんは、「遮断機の下りた踏切進入の事故に注意しよう」というと、遮断機の下りた踏切に進入するわけがないだろう、と思われるかもしれません。
 しかし、最近は遮断機の下りた踏切に進入して、列車と衝突する事故が起こっていますので注意してください。
 
 さる11月27日午後10時15分ごろ、福岡県飯塚市のJR筑豊線の踏切で、子どもを塾に迎えに行く途中だった女性(49歳)が運転する軽乗用車が遮断機が下りたままの踏切に進入し、列車と接触して死亡する事故が起こっています。
 また、12月13日午前8時50分ごろ、群馬県前橋市の上毛電気鉄道の踏切で、男性会社員(29歳)が運転する乗用車が遮断機の下りた踏切に進入して列車と衝突する事故が起きています。
 男性は「遮断機が下りていたのには気づいたが、間に合わなかった」と話しているということです。
 
 この二つの事故は、遮断機の下りた踏切を無理やり通過しようとして事故になったのではなく、何か考え事していてボンヤリとしていたか、先の信号を見るなど他に意識が向いていて手前の遮断機に気づくのが遅れたのではないかと思います。
 
 先にある信号を見ていて、信号が青のうちに通過しようと考えたりすると、手前の踏切を見落としたりします。踏切がある場所では、意識を集中して、警報機が鳴っていないか、遮断機が下りていないかを確実に確認するようにしましょう。

(シンク出版株式会社 2012.12.18更新)

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