最近の交通事故のニュースをみていると、季節がらスリップ事故が多いようです。
さる1月4日にも、岐阜県の中部縦貫道・清見八日町トンネル入り口付近でスリップしたワゴン車が対向車線にはみ出し、トラックと正面衝突して乗員3人が死亡4人が重軽傷を負う大事故が発生しています。トンネルの路面が一部凍結していたそうです。
ワゴン車の家族はスキー帰りということなので、冬用タイヤを装着していたのではないかと思われますが、それでもスリップ事故が発生する恐れがあるのです。
なお、高速道路・自動車専用道路の高架部分やトンネル出入り口などは、非常に凍結しやすいので、凍結抑制剤(凍結防止剤=塩化カルシウム)を撒くことが多く、「○時○分凍結抑制剤を散布しました」などと表示されていることがあります。抑制剤を撒いたと知ると何となく安心してしまいますが、これは、あまり過信しないでください。
というのは、凍結抑制剤の効果はせいぜい散布後2~3時間程度であり、散布後に急に2cm以上の雪が降るとすぐに効果がなくなることもあるからです。
また、散布の表示があったとしても全ての路面に撒いているわけではなく、凍結しやすい場所を選んで散布していることが多いので、注意が必要です。
スリップ事故を起こしてしまったら取り返しがつきません。抑制剤が撒かれている道路でも、「滑るかも知れない」という意識を持って運転しましょう。
(シンク出版株式会社 2013.1.8更新)
「ワン・ツー・スリー」のキーワードでわかる
トラックドライバー教育資料の決定版!
「運行管理者のためのドライバー教育ツール」は、国土交通省告示の「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」12項目に準拠したドライバー教育資料です(平成29年3月12日施行の新しい指針に対応)。
「ドライバー教育資料」は、3コマのイラストとワン・ツー・スリーの3つのキーワードで、わかりやすく頭に入るドライバー教育ツールです。毎月計画的に「指導・監督」を実施し、「乗務員安全教育記録用紙」を活用して指導・監督の記録を保存することができます。