この時期は、路面に雪が残っていなくても、場所によっては路面が凍結している箇所があり、そういう場所を走行するときには注意が必要です。
先日、福島市の市道で集団登校していた小学生の列に乗用車が突っ込み、4人が重軽傷を負うという事故がありました。
現場はセンターラインのない直線道路で、路面は早朝で凍結しており、乗用車がスリップしてコントロールを失ったことが事故の原因でした。
地元の人の話によると、「事故現場の道路は、日陰になっていて凍結しやすく、気をつけて通っていた」という危険な場所でしたが、事故を起こしたドライバーには、そういう認識がまったくなかったと思われます。
路面に雪がなくても、凍結しやすい路面としては、事例のような日陰の場所以外に橋など高架になっている道路やトンネルの出入口があります。
高架になっている道路やトンネルの出入口付近では、冬の冷たい風が吹きさらしになっていることが多く、路面の温度は予想外に下がっているからです。
また、トンネル内も車の屋根に乗せた雪を落として路面が濡れていることがあり、早朝などは凍結の危険性があります。
こうした場所を走行するときには、路面に雪がなくても慎重に走行してください。
(2013.2.1更新 シンク出版株式会社)
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