高速道路の分岐道路ではスピードの出し過ぎに注意

   日本の高速道路網もかなり発達してきており、ジャンクションと呼ばれる道路施設をかいして高速道路同士を結んでいます。
 高速道路同士を結んでいる接続道路は、道路幅も狭くて急なカーブになっている箇所が多くなっており、それまでの高速道路走行の感覚が抜けずにスピードを出したまま走行するドライバーが結構います。
 
 つい先日、兵庫県の山陽自動車道の山陽姫路東ICから播但自動車道に接続する分岐点で、愛媛県の高校のテニス部の生徒を乗せたワゴン車がスリップしてクッションドラムに衝突して横転、乗っていた8人が重軽傷を負う事故が発生しました。
 現場の道路の制限速度は時速40キロでしたが、運転していた顧問の話しによると、「路面が濡れており、時速80キロで走行していた」ということで、スピードの出し過ぎが事故の原因と見られています。
 
 高速道路を長時間走行していると、スピード感覚が麻痺してスピードを出していてもさほど出していないような感覚にとらわれます。そのため、高速道路から狭い接続道路に入ってもスピードをあまり落とさずに走行して、ジャンクションやランプウエイなどの急なカーブを曲がり切れずに、路外にはみ出たり横転する事故がよく起こっています。

 

   高速道路から出るときや接続道路を走行するときには、自分のスピード感覚に頼らず必ずスピードメーターを見て確実にスピードを落とすことが重要です。

 

                                                          (2013.2.8更新 シンク出版株式会社)

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