人間には、素晴らしい身体的な能力が備わっていますが、それぞれの能力には超えらない限界があります。
通常の生活をしているときには、あまり気にしなくて大丈夫なことでも、車を運転するときには大きな影響を及ぼすことがありますので、身体的な能力の限界というものを意識して運転する必要があります。
たとえば、反応時間です。
ランプがついたらボタンを押すというような単純な動作でも、0.2秒程度の時間がかかります。これは、どんなに素晴らしい反射神経を持っている人でも、時間を短縮するのには限界があり、ゼロにすることはできません。
ですから、「自分は反射神経が素早いので、車間距離を詰めて走っても平気だ」というわけにはいきません。
また、明るい場所から暗い場所に入ったときに周りが見えるようになるまでの「暗順応」時間も、これも多少の個人差こそあれ、一定の時間がかかってしまいます。
また、人間の身体的能力は、年齢を重ねるごとに低下していくという問題もあります。加齢による能力の低下も、誰も止めることはできません。
運転をするときには、反応時間などの身体的な能力には限界があり、加齢による能力も低下するということを意識して、ゆとりを持って運転してください。
(シンク出版株式会社 2013.2.28 更新)
運転の心構えを自己チェック!
安全運転で大切なことは、運転に対する「心構え」です。
このチェック教材は、「交通弱者に対する意識」、「自分自身を律する意識」、「法令遵守の意識」など運転に対する6つの心構えを、48の質問に「ハイ」、「イイエ」で答えて自己診断するチェックテストです。